POボギー決着で賞金3000万円 男子ゴルフ“泥仕合”の深刻
【パナソニックオープン 最終日】
5年ぶりツアー7勝目を挙げた久保谷健一(45)がポツリとこぼした「2人で泥仕合をやってしまいました」という言葉が、試合内容を見事に言い当てている。
もちろんプレーオフだけでなく本戦も締まりがなく見せ場もなかった。
4アンダー20位タイ発進の久保谷が7バーディー、ノーボギーの64で回り通算11アンダーで先にホールアウト。後続には8組24選手もプレーしており、クラブハウスリーダーだったが「早く荷造りして帰ります」(久保谷)と勝利の目はないとあきらめていた。
ところが、待てど暮らせどスコアを伸ばす選手が現れない。最終組から1組前の宮本勝昌(44)が18番パー5のバーディーで追いつきプレーオフに持ち込むのがやっとだった。
そして18番で行われたプレーオフも宮本がいきなりティーショットを左に曲げてOB。久保谷が3オン3パットで決着という、まさに「泥仕合」だったのだ。
最終日ギャラリー数は4072人。松山英樹が勝った昨年の日本オープン最終日は1万4417人(埼玉・狭山GC)。いかに注目されていなかったかがよくわかる。