米に零封負けの悔しさ なでしこ阪口「十分警戒しても…」
なでしこジャパンは日本時間4日、米国西海岸で開催された「トーナメント オブ ネーションズ」でアメリカに0―3で完敗。未勝利(1分け2敗)で大会を終えた。「(ボールの)奪われ方が悪い……っていつも言ってますね」。苦笑しながら、珍しく悔しさを隠そうとしなかったのはベレーザMF阪口夢穂だ。
2戦目までベンチから戦況を見守った背番号10はフワリとしたディフェンス裏へのパス、鋭いグラウンダーのパス、ダイレクトパス、ワンタッチパス……と攻撃のリズムに変化をつけながら、あの手この手で前線への配球を試みたが、ピンチは必ず、その攻撃が乗り始めた頃、自分たちのミスに乗じてやってくる。
「アメリカのストロングポイントは分かっていますが、十分に警戒してもやられる……。つらいですね」(阪口)。残念ながら、これがなでしこジャパンの現在地である。
それでも前の2試合と確実に異なっていたものがあった。タテへの意識だ。阪口は緩急を使い分けながら積極的にタテパスを繰り出し、FW陣の動きは活性化した。