ベルギーで躍動 ベフェレン森岡亮太に代表への思い聞く
「モリオカはなぜ日本代表に入っていないのか」。ベルギーで取材中、この疑問を何度も投げかけられた。ベフェレンMF森岡亮太(26)が残しているインパクトは、それほど絶大だ。今季ポーランドからベルギーへ移籍し、ここまで12戦で6得点8アシスト。得点数は欧州日本人選手の中でトップである。「リーグのレベルにもよると思うし。プレミアリーグで4点(を取っている岡崎慎司=レスターFW)の方がヤバイでしょ」と本人は謙遜するが、3年ぶりの代表復帰への意欲は強い。注目の男を現地で直撃した。
京都・久御山高校から2010年に神戸に入団し、12~15年にはエースナンバー10を背負った森岡。小学生時代からサッカーとフットサルを掛け持ちして養った高度な技術、戦術眼は高く評価されていた。14年にはアギーレ監督体制の代表に初めて呼ばれ、10月のブラジル代表戦(シンガポール)に先発出場。ネイマール(PSG)にハットトリックを決められ、0―4で惨敗したこの一戦が、森岡自身の人生の大きな転機となった。
「あの時、まともにプレーできていたのは、フィールドではオカ(岡崎)さん、高徳(酒井=ハンブルガーSV)の欧州組2人だけ。国内組は相手と5メートル離れていてもプレッシャーを感じていた。ブラジルの選手たちは、ジョギングしてるだけやのに(苦笑い)。『このまま日本でやっててもこいつらに勝たれへんな』と思って『外へ出るしかないな』と感じました」