太りすぎ指摘も 稀勢の里は5場所連続の休場へまっしぐら
これが横綱の相撲なのか――。
17日の1月場所4日目、稀勢の里(31)が、またもや醜態をさらし、3敗目を喫した。1勝2敗で臨んだ琴奨菊戦、立ち合いで圧力負けしながら左を差すも、相手に抱えられて防戦一方。右からの突き落としに抵抗らしい抵抗もできず、ゴロリと転がされた。
あまりのもろさに対戦相手の琴奨菊も驚いたのだろう。支度部屋では「結果論なので何とも言えないけど、うれしい」と、奥歯にものが挟まったような言い回しだった。
稀勢の里は昨年3月場所中に左胸と左腕を負傷すると、翌5月場所から4場所連続休場。いくら対戦成績30勝35敗とはいえ、落ち目の琴奨菊にすら歯が立たない。まだケガの影響があるのか。
ある親方は「ケガなんてとっくに治っていますよ」と、こう続ける。
「明らかに相撲勘が戻っていない。確かに左差し一辺倒の横綱だが、昇進前後は出足も鋭く、左からのおっつけるタイミングも悪くはなかった。その時の感覚をまだ取り戻せていないのだろう。もうひとつは稽古不足からくる下半身のもろさ。場所前は弟弟子の高安と40番取ったとか報道されていたが、番数を取っただけでは単なる自己満足。おそらく、下半身を鍛える四股などはあまりやっていないんでしょうね」