8試合で単打3本…阪神ロサリオは「本塁打40本」打てるのか
オープン戦の結果で一喜一憂することはないが、それにしてもだろう。
阪神は14日のヤクルト戦も2―3で敗れ、オープン戦10試合で1勝8敗1分けの最下位。開幕一軍の戦力を見極める時期で、金本監督もこの成績を重くみてはいない。問題は、この日も3タコに終わった新大砲のロサリオ(29)だ。ここまで8試合に出場し、20打数3安打2打点6三振(打率.150)。3本のヒットも単打で、キャンプ時の豪快な打撃は影を潜めている。
昨年まで在籍した韓国・ハンファでは2年間で70本塁打。打率、打点も、2年連続で.320、111以上をマーク。年俸3億4000万円+出来高の1年契約で阪神に入団。金本監督は早々に「4番・一塁」を決めて、3割、30本、100打点以上を期待している。
韓国経由で日本球界にやってきた大砲といえば、横浜(現DeNA)、中日で活躍したT・ウッズが記憶に新しい。韓国トゥサン時代は5年間で174本塁打(年平均34.8本)を記録。2003年に横浜入りすると、40本、45本と打ちまくり、2年連続でタイトルを取った。05年から中日へ移籍しても4年間で155本(同平均38.75本)も打ち、06年のリーグ優勝と翌年の日本一に貢献したが、ある球界OBは「ウッズがいた当時とは状況が異なる」といって、こう続けた。