不振の阪神4番候補ロサリオ 片岡HCと緊急会談は逆効果
4番候補の新外国人、ロサリオ内野手(29)が12日の全体練習中、片岡ヘッド兼打撃コーチに呼び止められ、緊急の話し合いを持った。ここまでのオープン戦出場6試合で打率2割、1打点、本塁打なしの“不振”を見かねて意見交換を行ったというのだが、「高卒新人じゃあるまいし、バタバタするほどのことやないやろ」と阪神OBは呆れるのだ。
メジャー通算71本塁打のロサリオは、2016年から在籍した韓国ハンファでは、2年連続で打率3割、30本塁打、100打点以上をマーク。球団が史上2番目となる年俸3億4000万円の大枚をはたいて迎えた大物である。キャンプ中の実戦計5試合で打率.727、3本塁打、9打点と打ちまくり、金本監督とコーチ陣が「4番は決まった」と欣喜雀躍したのは、つい2週間前のことである。それが、ちょっと当たりが止まると、打撃フォームがどうだ、迷いが生じているのではないかと、右往左往するのだからどうかしている。
片岡ヘッドは「思い詰めないように」と伝えたそうだが、そんなことをすれば余計に考え込んでしまうもの。「実績があるんだから、どっしり構えて放っておけばいい」というOBの意見はもっともである。