ベンチの信頼回復できず 阪神・藤浪は開幕二軍落ちへ“M1”
イライラする内容だった。
阪神の藤浪は13日のヤクルトとのオープン戦に先発。四回途中までで被安打4、5四死球、6失点KOだった。
セットポジションでの投球は初回から抜け球が目立ち、球数は二回までに50球を要した。三回以降は2度ぶつけて死球癖も“健在”。2失策の遊撃西岡に足を引っ張られたとはいえ、そういうときこそ、ベンチは何とか踏ん張り、ゲームを立て直して欲しいものだが、今の藤浪にその力はない。四回は西岡の失策直後に奥村へ死球を与え、上田に2点適時打を浴びた。制球面の課題を残したまま、島本にマウンドを譲った。
藤浪は昨年4月のヤクルト戦で畠山の頭部にぶつけてからおかしくなった。死球への恐怖心から右打者の内角に投げられなくなり、制球難に拍車がかかった。トラウマの原因となった畠山がスタメン起用されていたら、結果はさらに悪かったかもしれない。
■「技術より気持ちの問題」
藤浪とは対照的に株を上げているのが、新人左腕の高橋遥(亜大)だ。金本監督はすでにローテに入れたいと公言。オープン戦3試合目となる週末の中日戦でも好投すれば、藤浪から開幕ローテのイスを奪い取るかもしれない。