左腕と相性抜群 雄星の女房役ナルバエスは頭脳派の成長株
昨季のホワイトソックスは先発、抑えとも投手陣が崩壊状態。チーム防御率4.84はリーグ11位だった。それでも、ナルバエスが最も多くバッテリーを組んだ投手3人のうち、左腕のロドン(6勝8敗、防御率4.18)とサンティアゴ(6勝3敗、同4.50)を好リード。捕手防御率はロドンが17試合で3.82、サンティアゴが19試合で3.44だった。左腕と相性が良いのは好材料だ。
ナルバエスは向上心が旺盛で、昨季はキャンプ中から投手陣とのコミュニケーションを欠かさなかった。「自分の仕事は投手に気持ちよく投げてもらうこと」と話すなど、メジャーの捕手にしては控えめな性格でもある。
「プエルトリコを筆頭にメジャーでヒスパニック系の捕手が台頭しているのは、実力だけでなく、投手とのコミュニケーションを重視して、力を引き出そうとする選手が多いことが大きい。ダルビッシュ(カブス)をはじめ、日本人投手は中南米出身の捕手と相性がいい。ベネズエラ出身のナルバエスは菊池にとって心強い存在になると思う」(前出の友成氏)
入団会見で披露したように、菊池は英語が堪能なだけに、ナルバエスとの意思の疎通もスンナリいきそうだ。