雄星2年目以降に照準 ディポトGM“4年62億円”の投資センス
「我々は若手が成長するであろう2020年に照準を合わせている」
このオフ、エースのパクストン(30)、抑えのディアズ(24)、正捕手のズニーノ(27)、中軸を打つカノー(36)らの主力を片っ端からトレードで放出したディポトGMはこう言っている。
代わりに、他球団から獲得した若手有望株が結果を出すであろう20年以降が勝負で、ディポトGMは、27歳の菊池雄星も、若手有望株の中のひとりとして位置付けているという。
マリナーズは、イチローの1年目である01年以来、17年間、地区優勝どころか、プレーオフにすら出ていない。それだけに、ディポトGMはチームをいったん解体、新たにゼロから構築し直すつもりなのだ。
「ディポトGMが評価しているのは、左腕から150キロ台後半の速球を繰り出す菊池のポテンシャルの高さです。制球に難があるし、好不調の波が大きいことを含めてまだまだ成長途上の投手だと判断しています。なので、1年目から大車輪の活躍を求めているわけではない。徐々にメジャーの環境に適応しながら、2年目以降に投手として完成すればよいと考えている」(西海岸の代理人関係者)