ブラジルの猛攻はね返す なでしこのレベルアップを感じた
なでしこジャパンは米国遠征「シービリーブス杯」2試合目にブラジルと対戦。3―1で勝つには勝ったが、ブラジルの猛攻にさらされる時間帯も長く、ギリギリの勝利だった。しかし、この試合を通して「日本女子サッカー全体の確実なレベルアップ」を実感した。
ブラジルが波状攻撃を仕掛けても、日本の最終ラインはズルズル下がることなく、一定の高さを保ちながら選手は体を張り、そして冷静にブラジルのアタックをはね返した。指揮官の勇気あふれる采配にも感じ入った。
初戦で世界ランク1位の米国と対戦。そのときのスタメンを7人変更した。後半12分に同点に追いつかれ、2分後に4人を同時に入れ替えた。
こんな大胆な選手交代は、強敵相手に簡単にはできないものである。
しかし、チームは攻守のバランスを崩さず、それどころかブラジル陣地に何度も攻め入るようになり、同36分には先制点を奪ったFW籾木のクロスを代表2試合目のFW小林がヘッドで代表初得点を決め、同40分にはMF長谷川がブラジルを突き放す3点目を決めた。