長嶋茂雄
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長嶋茂雄(5)「すまん、たばこを切らしてしまった、一本、もらえない?」
長嶋茂雄さんの巨人を支援する報知新聞(現スポーツ報知)に対し、スポニチはライバル関係。つまりミスターはライバルの新聞社、私の車内にいるのである。長嶋宅への道路は混んでいた。会話が絶えないミスターから「運転手君はどこの出身?」と聞かれ...
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長嶋茂雄(4)「後輩に野球を教えるときも、口より先に手と足が出ちゃうんだ」
1968年11月、スポニチが企画した対談を終えた長嶋茂雄さんを、渋谷から乗せて国道246号の三軒茶屋の二股を右に折れ、いよいよ世田谷通りを経て難関路に入った。ご自宅のある上北沢までの袋小路のような細い道をミスターは「運転手君、大丈夫...
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長嶋茂雄(2)「気づかれないように、間に他の車を入れて追ってくれ」
「長嶋が婚約者と会うようだ」。「巨人-阪神」のナイターが終了、後楽園球場の報道用駐車場で待機していた私の取材車に記者とカメラマンが乗り込んだ。記者は「今、着替えた長嶋が出てくる。後をつけてくれ」と私の肩を叩いた。特ダネの追跡ほど楽しい...
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ゴジラはつらいよ…「長嶋茂雄DAY」で白羽の矢 ミスターからも阿部監督からも引っ張りだこ
相変わらずの人気ぶりである。巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(49=ヤンキースGM付特別アドバイザー)が3日、「長嶋茂雄(終身名誉監督=88)」として開催された阪神戦の前に始球式を行った。 場内アナウンスで名前が呼ば...
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ヨネスケさんの“永遠の推しメン”は長嶋茂雄さん!「いまも変わらぬスターです」
「楽しいひとり暮らしで大切なことは、なんでもいいから“生きがい”というか“張り合い”というか、そういうものだと思うんです」 そう切り出したヨネスケさん。身を乗り出し続ける。 「前に、いまはやりの言葉でいえば“推し”がある...
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小川光明さん(2)「長嶋茂雄さんはプレーに関してはとても慎重でした」
現在、ゴルフ天国の宮崎でのんびり過ごしている私ですが、日本テレビに入社して間もなく、ゴルフの魅力に取りつかれて以来、ずいぶんと夢中になり、たくさんの人とともにプレーをさせてもらったものです。 テレビ中継や取材でお付き合いのあ...
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巨人・戸郷が来春WBCの切り札に “変則パワー系投手”は国際大会でもレア、威力発揮確実!
巨人は9日、6日午後に体調不良で東京都内の病院に緊急入院した長嶋茂雄終身名誉監督(86)について、次女の三奈さん(54)のコメントを発表した。 「自宅で尻もちをついた際、後頭部を打ち、脳内に多少の出血がありました。父は昨日から...
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巨人が一時騒然!長嶋茂雄氏緊急入院で高まる「原監督の更迭論」と再過熱するゴジラ待望の声
巨人の周辺は一時、大騒ぎになった。 長嶋茂雄終身名誉監督(86)が6日の午後に都内の病院に救急搬送されたためだ。同日夜まで情報が錯綜し、危篤説まで流れた。球団関係者によれば、脳内に出血があったものの、早期に処置したため、幸い...
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長嶋茂雄氏が救急車で搬送され緊急入院…自宅でめまい、脳出血か
巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(86)が6日、緊急入院した。この日の午前中に都内の自宅でめまいなどを起こし、救急車で都内の病院に搬送された。関係者によると、軽い脳出血があったとみられるが、意識はしっかりしており、命に別条はないという。球...
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長嶋一茂が晒した「長嶋家タブー」の衝撃!ミスターとの“今生の別れ”、妹・三奈との根深い確執も赤裸々
発売中の「週刊文春」が「長嶋一茂が明かしたミスターと絶縁13年」として、タレントの長嶋一茂(55)が、父である長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督(85)との関係と、妹の三奈(53)との確執を報じている。 ■「父とは13年会っていない」...
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長嶋終身名誉監督が米国の子供は「英語がうまい」と驚いた
大リーグはワールドシリーズが終わり、オフシーズンに入った。 これからの注目はFA選手の動向、トレード、監督人事などだ。その中には来季、大リーグ挑戦の意向を持つ日本人選手も含まれる。菅野智之(巨人)、千賀滉大(ソフトバンク)、...
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負けられない…長嶋監督が脳梗塞で倒れたことが枷になった
長嶋茂雄さんが倒れた――。 その一報を聞いたとき、僕は目の前が真っ暗になりました。 2003年にアテネ五輪の予選を兼ねたアジア選手権で優勝。この時は後に設けられた「代表は各球団2人まで」という縛りもなく、正式なメンバ...
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アジア選手権完全制覇目前で長嶋監督が初めて笑顔を見せた
日本プロ野球の威信をかけて臨んだ2003年アジア野球選手権兼アテネ五輪予選。3勝0敗という結果とは裏腹に、体力と気力を信じられないほど消耗した大会でした。 ■「1点取られたのが巨人のエースかよ」 初戦の中国には13―1...
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アテネ五輪予選で守りたかったプロの矜持と長嶋監督の経歴
日本野球がオールプロで臨んだ初めてのオリンピック、それが2004年アテネ五輪です。 僕が出場した最初で最後の五輪ですが、戦いは03年から始まっていました。この年のオフシーズンに行われたアジア野球選手権が、五輪の地区予選も兼ね...
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“長嶋超え”と大騒ぎ 原監督「歴代2位1035勝」の本当の価値
「原の実績はフロントの手柄だよ」 元ヤクルト監督、野村克也氏のセリフである。 2017年5月に日刊ゲンダイのインタビューに応じた名将は、当時、20年東京五輪の野球日本代表監督の有力候補とされていた評論家の原辰徳氏(61...
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河西昌枝は顔面蒼白…長嶋の婚約で周囲は身投げを心配した
「河西さん、海に飛び込むかもしれん!」 「そうや、つかまえておかなあかんわ!」 1964年東京オリンピックが終了して1カ月後の11月末。金メダルを獲得した東洋の魔女は、中国や香港に遠征し、船での帰途のときだった。 ...
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父の他界で傷心…河西昌枝を救ったのは長嶋のサインだった
昨年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」。46話放送にこんな場面があった。 1964年東京オリンピック開催3カ月前の7月だ。“東洋の魔女”といわれた女子バレーボール代表チームの主将、安藤サクラが演じる河西昌枝...
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山本浩二さんと長嶋さんのホットラインで実現した巨人移籍
広島を計10年率いた山本浩二監督(73)は、人に任せたことは決して横から口をはさまない人だった。打撃コーチの私には「あいつはどうなんだ? 俺はこう思うけど」と言うことはあっても、コーチから選手に発信してくれ、というスタンス。打撃コー...
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長嶋監督は松井の背もたれを蹴り「巨人の4番道」を説いた
長嶋茂雄監督による「4番1000日計画」の英才教育を受けた松井秀喜は、試合中のベンチでは常にホームベース寄りの最前列に座っていた。長嶋監督の真ん前である。 松井が4番に座ってからも、チャンスで凡退し、ベンチで下を向いていると...
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長嶋さん 腰をグッグッグッ、インパクトはパンパンパーン
私が広島の一軍打撃コーチになったばかりの1984年。当時、巨人のユニホームを脱ぎ、浪人時代だった長嶋茂雄さんが、一日コーチとしてカープの日南キャンプへやってきた。広島の古葉竹識監督との関係で実現したものだった。 カシミヤのセ...
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理想の打順を「1番から9番までイチロー」と答えた野村監督
「王になあ、みんな持ってかれた。本塁打、打点でしょ。オレの記録なくなっちゃった」 通算打撃成績を、5歳下の後輩・王に抜かれた。そのことを話すのに悔しそうではなかった。しょうがないよと、あきらめた口調で反発心などみじんも感じさせ...
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“犬猿の仲”の本当の関係 野村監督は長嶋監督嫌いだった?
野球人として、野村克也の対極にいたのは長嶋茂雄だった。 長嶋は野村にないものをすべて備えていた。野村は長嶋にないものを持っていた。長嶋は意識しなかったが、野村は強烈に意識していた。「月見草」と「ひまわり」が、長嶋でなく、野村...
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長嶋氏が金田さんお別れ会に 巨人宮崎キャンプ訪問あるか
プロ野球の国鉄(現ヤクルト)、巨人で歴代最多の通算400勝を挙げ、昨年10月6日に86歳で死去した金田正一さんのお別れの会が21日、都内の帝国ホテルで行われた。巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(83)、ソフトバンクの王貞治球団会長(79)...
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長嶋監督と松井が素振り練習でつくり上げた「仮想ライン」
寮生だった松井秀喜は、ナイター後に帰寮すると、食事の後、30分~1時間ほど素振りをするのが日課だった。 二軍の打撃コーチだった私も当時は寮に住み込んでいた。2階が一軍部屋で松井は私の隣の隣の部屋だった。私はヤクザものの映画が...
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キヨと元木に「原さんの後に胴上げするから」と言われ…
肉体改造をして臨んだ2000年、キヨ(清原和博)は、雪のオープン戦で左太ももの肉離れで戦線離脱。開幕は二軍となり、復帰後はマルティネスと併用された。首脳陣に対して不満をモロに顔に出す場面が目立つようになり、私はそのたび、部屋に行って...
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泣いた村山実「巨人には10人目の選手がおるからかなわん」
トントントン。まな板を叩く小気味いい包丁の音を止めて、居酒屋の老店主が言う。 「これまでの話では、阪神が巨人に勝てん理由がピンとこん」 この老店主はいつも容赦がない。ならば……。 「ここまでは巨人の表の顔をしゃべ...
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命を張った正力と「巨人さまさま」あぐらをかいた電鉄会社
阪神電鉄社長の久万俊二郎は講演で「赤字」「赤字」と負を強調したが、思うに昔のタイガースは観客動員のために積極的なプランを展開したのか。何か手を打たなければという発想すらなかったのではないか。 今でこそ100人を超える職員がい...
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セ新記録 近本光司の活躍に見る「小兵大国」阪神の不思議
阪神のルーキー・近本光司がセ・リーグの新人最多安打数記録を更新した(23日現在で156安打)。しかも、従来の記録保持者が天下のミスタープロ野球・長嶋茂雄のもつ153安打で、それを阪神の近本が塗り替えたわけだから、全国の虎党はもちろん...
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1000勝のG原監督がミスターに託された優勝より難しい仕事
巨人・原辰徳監督(61)が、史上13人目の監督通算1000勝を達成した。 30日、9連勝で乗り込んできた3位・広島に終盤追い上げられたものの、8―5で振り切った。試合後にはお立ち台に上がり、「朝になれば『今日どうやって勝つか...
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10カ月ぶり姿 復活の長嶋茂雄氏は五輪聖火ランナーが目標
昨年7月に体調を崩して入院し、一時は死亡説まで飛び交った「ミスター」が“復帰”した。 2日、巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(83)が巨人の本拠地開幕戦を観戦するため東京ドームを訪問。試合前のセレモニーの途中、バルコニー席から手を...