エ軍大谷HR量産シーズン到来も 本拠地の夏場は“一長一短”
エンゼルス・大谷翔平(24)が休養を与えられた。
3日(日本時間4日)のカブス戦はDHが使えない敵地でのインターリーグのため、菊池雄星(27)が先発した5月30日のマリナーズ戦以来、4試合ぶり、今季4度目のベンチ待機である。
今季、打者に専念する大谷にとって、これからは本塁打を量産する条件が整う季節だ。本拠地アナハイムは6月から9月にかけて暑さが続き、空気が乾燥するため、打球が飛びやすくなるからだ。5月7日に復帰してから3本塁打にとどまっている大谷には追い風となりそうだが、喜んでばかりもいられない。
打者にとって天国とはいえ、投手は苦戦を強いられる。乾燥でボールが滑りやすくなるため、指先などに余計な力が入って患部に負担がかかる可能性もあるためだ。
来季の二刀流復活を目指す大谷はここに来て、投手としてのリハビリのピッチが上がっており、スローイングプログラムは、これまでの週3回から4回に増やした。1日にはキャッチボールの距離も復帰後最長となる45メートルまで伸びた。肘にメスを入れた投手は通常、術後9~10カ月でブルペン入りする。大谷も順調なら7月にブルペンに入って立ち投げから本格的な投球練習を再開する見込み。乾燥でボールが滑るブルペンで力を入れれば入れるほど、肘に悪影響を及ぼすリスクが生じる。