球宴は絶望的も…エ軍大谷は前夜祭“HRダービー”の主役候補
エンゼルス・大谷翔平(24)が巧打を披露した。29日(日本時間30日)のアスレチックス戦に「3番・DH」で出場し、5打数1安打1得点3三振だった。
前日は決勝打を放った大谷。この日は六回の第4打席までバットから快音は聞かれなかったが、八回。台湾人左腕の王維中の外角低めの変化球に両腕を伸ばして、最後は右手1本で捉えて一、二塁間を破った。花巻東高の先輩である菊池雄星(27)との直接対決が予想される30日(同31日)のマリナーズ戦を前に3戦連続安打と調子を上げてきた。
前日からオールスター(7月9日=クリーブランド)の先発野手を選ぶファン投票が始まり、大谷はア・リーグDH部門にエントリーされた。
同部門からは、昨季史上初めてDH、外野の両部門でシルバースラッガー賞に選ばれたレッドソックスのJ・D・マルティネス(今季打率3割6厘、11本塁打、31打点)、昨季の本塁打王であるアスレチックス・デービス(同2割4分8厘、12本塁打、29打点)のどちらかの選出が有力(記録は28日終了時)。右肘手術の影響で1カ月以上も出遅れ、好不調の波が激しい大谷がファン投票はもちろん、控え野手を決める選手間投票でも支持を得るのは厳しい状況だ。