リハビリの疲労もピークに…エ軍大谷“右手薬指痛”の深刻度
エンゼルス・大谷翔平(24)に右肘の不安がささやかれている。
23日(日本時間24日)のツインズ戦は、雨で中止になった前日に続いてスタメンを外れ、代打での出番もなかった。この日の試合前の練習では、予定していたキャッチボールを回避した。
大谷は20日の試合で、ハーフスイングした際、右手薬指に投球を受けた状態に関して軽症を強調しているものの、問題は昨年10月1日に靱帯を修復するトミー・ジョン(TJ)手術を受けた患部への影響だ。利き手の薬指に痛みを抱えながら、遠投などのリハビリを続ければ、右肘に負担が生じるからだ。
「薬指とはいえ腫れがある以上、投げる際に痛みを感じるはずです。リハビリ段階ですが、本人も気になって、しっかりと腕が振れなかったり、リリースポイントが安定しないなど今の状態でキャッチボールを続けるのは決してプラスにはならないと思う」(J SPORTSのMLB中継で解説を務める三井浩二氏)
ただでさえ、投手としてのリハビリが順調にいくケースは極めてまれ。特に術後7~8カ月目はリハビリの疲労がピークに達する時期だ。疲れもあって患部の違和感や痛みを訴える頃でもある。少しでも違和感が生じれば、いったんスローイングプログラムを中止。再度、短い距離でのキャッチボールからやり直さなければならないが、「疲れてるだけで大丈夫だろう」と、高をくくって、復帰が大幅に遅れた投手は少なくない。
大谷は、打者で出場しながら、来季の二刀流復活を目指すメジャーでも前例のないことに取り組んでいる。他の投手以上に慎重を期す必要があるのは言うまでもない。