共に切磋琢磨し、ライバルでもあった2人。中学時代は弟に抜かされることもあった。
「そんなとき、航はじーっと黙っている。内心は悔しいんでしょうけど、それを表に出さない。中学生までの体操では、パワーはそこまで評価されないんです。むしろ翔のように美しく無駄のない演技が評価されやすい」
とは倉島コーチ。
東京五輪では2人一緒に代表に選ばれる可能性もあったものの、弟は昨年に肩を負傷。その影響もあり、4月の代表選考会で結果を出せなかった。
「航は『弟が出られなかった分、頑張りたい』と話していた。次のパリ五輪こそ兄弟で出てほしいですね」(倉島コーチ)
寡黙な兄は弟を待ち続けている。