体操・村上茉愛が「漢気精神」で不祥事まみれの組織中枢に殴り込み 史上最年少28歳で女子強化本部長就任
「五輪で団体メダルを取るため、走り続けていきたい」
そう話したのは、日本体操協会女子強化本部長に就任した村上茉愛(28)。先日、体操女子強化指定選手の合宿が公開され、抱負を語った。
2021年東京五輪の種目別ゆかで銅メダルを獲得。それから2カ月後、世界選手権で種目別ゆか金メダルという有終の美を飾って現役引退を発表すると、母校の日体大でコーチに就任。22年に指導者資格を取得、海外でもコーチングを学び、今秋の公募18人の激戦を勝ち抜いて「本部長」の座に就いた。
その知名度と天真爛漫なキャラクターから、引退後はタレントやキャスターに転身するといわれていた。そんな世間の予感とは裏腹に、本人は東京五輪開催予定だった20年から指導者としてのセカンドキャリアを意識していたという。コロナによる延期でその夢は1年延びたものの、「日本女子で初の個人種目メダリスト」となったことで、唯一無二の経験を後進に伝えたい気持ちが強くなったという。
メダリストの中には注目度が高いうちにテレビなどメディアで顔を売り、引退後の〝就職活動〟に苦労しないよう、積極的にタレント活動する選手が多い。パリ五輪でもいまだにバラエティ番組やイベントに引っ張りだこのメダリストたちがワンサカいる。