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元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

9日に敵地ドイツ戦 カタールW杯に続いて新生森保ジャパンの“下剋上”に期待したい

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 2022年カタールW杯から10カ月。日本は劇的逆転勝利を挙げた強豪・ドイツと9日に敵地ヴォルフスブルクで再戦する。

「次もまたドイツに勝つことができれば、世界からの見る目も変わるし、自分たちの自信も大きくなる」とエース三笘薫(ブライトン)も野心を押し出していた。

 そんな日本代表を追って筆者は、約半年ぶりにドイツに足を踏み入れた。

 9月になっても連日35度の猛暑が続いている東京とは違い、4日のヴォルフスブルクは最高気温28度という爽やかな気候。夕方の5時(日本時間5日深夜零時)の練習開始時は強い日差しが照りつけたが、湿度が低く、動きやすい条件だったのは確かだ。

 2日前のグラナダ戦で2得点を叩き出した久保建英(レアル・ソシエダ)、英・プレミアリーグで今季1得点3アシストと上々のスタートを切った三笘らは機嫌良く代表に合流。笑顔を見せつつ、楽しそうにボールを蹴っていた。

■代表での三笘の立ち位置は10カ月前と激変

「僕自身の立ち位置も少しずつ変わってきているし、森保(一)監督の信頼が出場機会のところにも現れてきている」と三笘は前向きに言う。

 確かに10カ月前に比べると、代表での彼の立ち位置は激変している。当時は後半途中から投入されるジョーカーにとどまっていたが、今はチームに必要不可欠な「戦術・三笘」。新体制移行後の全4試合に先発して2ゴールという数字は「新エース」と呼ぶに相応しい。

 おそらくドイツの「三笘包囲網」は前回対戦時よりも強まるだろう。そこで違いを見せられるのが真のトップ・アタッカー。三笘が持ち前のドリブル技術を駆使してドイツ守備陣を切り裂き、ゴールをこじ開けて勝利へと導いてくれれば、まさに理想的だ。

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