令和の米騒動
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(6)米価高騰の犯人捜しで展開される「農協悪玉論」には裏がある
米価高騰の犯人捜しでは「農協悪玉論」も展開されている。農協がコメを隠して価格をつり上げているかのような見方があるが、実態は違う。農協は今、コメが集まらず困っているのだ。 コメ流通全体における農協の集荷率は4割程度になっていた...
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(5)「盗っ人に追い銭」外交の生け贄にコメを差し出してはいけない
輸入米が増加している。77万トンの「ミニマムアクセス」(最低輸入量)を超えたら、1キロあたり341円の関税がかかる。「禁止的関税」と言われ、この額を払ってでも入ってくる輸入米はないと思われていた。しかし、今回のコメ価格高騰で、その関...
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油断も隙もありゃしない 自公政権が失政を国難に転嫁の言語道断
自公政権内からも物価高対策や減税、現金給付などを求める声を出ているが、こうした事態を招いた責任はどこにあるのか。トランプ国難を言い訳にしているが、止まらない実質賃金の下落もコメ高騰もすべて歴代自公政権のデタラメによるもの。選挙前のド...
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農相が備蓄米の追加放出表明も「中小の米屋には回って来ない」…廃業ラッシュで地域の安定供給が滞る恐れ
やはり、まだまだ流通量が足らないようだ。 コメ価格の高止まりを受け、江藤農相は9日、政府備蓄米の放出を今夏まで毎月実施すると表明した。 今月下旬にも備蓄米10万トンを対象にした、3回目の入札を行うという。 コ...
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(4)多くの農家が潰れるから企業参入促進というおかしさ 間違った「議論の前提」が稲作を崩壊させる
現在の日本は短絡的な目先の効率性の追求を強めており、安全保障や多面的機能といった長期的・総合的視点が失われている。これでは、稲作農家を守り、十分なコメ供給を確保できる見込みが立たない。 今後20年で、基幹的農業従事者数は現在...
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(3)国内の供給不足を放置し、輸入米8倍増に力を入れる日本政府の愚かさ
政府が喧伝してきたコメ高騰の「流通悪玉論」は否定されたが、それでもコメ不足だとは認めない。一方で、2030年までにコメ輸出量を8倍に増やすという目標が発表された。輸出市場の開拓は追求すべきひとつの可能性ではある。だが、国内でコメ不足...
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(2)遅れた備蓄米放出…流通改悪論は否定されるも、政府は「コメ生産不足」を認めず
さすがに米価上昇が止まらず、世間の騒ぎが大きくなってきたので、今年に入ると、ついに備蓄米が放出されることになった。しかし、あくまで、コメは足りているが、流通業者がコメを隠しているのが問題だから、放出の条件に、「流通が支障をきたしてい...
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(1)政府のメンツがコメ不足を覆い隠す…農家「時給10円」の苦境を放置
「令和のコメ騒動」が収まらない。政府の「コメは足りているのに流通がコメを隠した」という説明は本当なのか。流通悪玉論で目くらまし、根本原因に目を背け続ければコメ不足は常態化する。国内生産はさらに激減し、安く輸入できる時代が終わった今、日...
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米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに
政府備蓄米の放出後も、店頭のコメ在庫の枯渇感や価格高騰が解消されず、需要が高まるパックごはんも大手のサトウ食品が一部商品の休売・終売に踏み切っている。 そんな中、SNSでは国産米が米国で安く売られている事実が拡散され、物議を...
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今年もカメムシ大量発生か? 被害拡大でさらなるコメ高騰の懸念…農水省が注意喚起
あの害虫が、今年も「米騒動」を引き起こすかもしれない。 コメが高値を記録し続けている。農水省によると、全国のスーパーでの平均価格(5キロ)は先月23日までの1週間で4197円。前年同期比の2倍以上の高値で、12週連続でこれま...
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「令和の百姓一揆」諸悪の根源は農民をいじめ抜いてきた狂った農政にある
日刊ゲンダイは取り上げていたものの、大手マスコミではほとんど報じられなかったので気づかなかった方も多いかと思うが、3月30日に東京をはじめ全国14都道府県で、日本の将来にとって非常に大切な第一歩となるであろう一つの行動が組織された。...
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「令和の百姓一揆」デモに参加した農家の怒りと悲鳴…コメ不足&高騰で我慢の限界!全国から3200人が集結
「我慢の限界だ!」──。東京都心で30日、コメ農家や酪農家らが「令和の百姓一揆」と銘打ち、デモ行進を繰り広げた。全国から実に約3200人(主催者発表)が集結。行楽日和の日曜午後、買い物客やインバウンドで賑わう渋谷や原宿など約5.5キロ...
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注目の「台湾産米」はうまいのか? コメ高騰で人気急上昇、入手困難の異常事態
コメ高騰が止まらない。農水省によると、全国のスーパーでの平均価格(5キロ)は16日までの1週間で4172円。集計開始から初めて4000円を超えた前週よりも95円上昇し、前年同期(2046円)の倍以上だ。少しでも家計を抑えようと注目を...
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「サトウのごはん」は17品目終売 深刻コメ不足にあちこちから悲鳴…卸売業者が訴える倒産続出の危機
コメ需給逼迫の影響はとどまるところを知らない。サトウ食品(新潟市)は24日、パックご飯「サトウのごはん」のうち17商品を販売終了すると発表した。同社は「更なる生産効率化」が目的だとし、コメが足りていないわけではないとしている。とはい...
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農水省が「備蓄米放出」の入札結果を公表も不十分…人気の“ブランド米”値下げ効果は未知数に
農水省は14日、コメ価格の高騰を受けた政府備蓄米放出の入札結果の概要を公表した。初回の入札数量約15万トンの平均落札価格は60キロ(1俵)あたり2万1217円となった。 備蓄米放出の公表後もコメ高騰に歯止めはかからず、全国の...
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米トランプ政権のトンデモ発言「日本がコメに700%関税」に石破政権“及び腰”対応の情けなさ
トランプ米大統領が打ち出した鉄鋼製品とアルミニウムの25%関税が、日本時間の12日午後1時に発動された。日本も対象だ。トランプは4月にも、自動車に対し25%前後の関税を検討しており、警戒が高まる。 そんな中、トランプ政権から...
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備蓄米放出でもコメ価格は高止まり…怪しくなってきた農水省の「実態把握」
米価高騰に歯止めがかからない中、ようやく放出の運びとなった政府備蓄米をめぐり、農水省は応札を10日に締め切り、12日までに落札業者を決める予定だ。3月下旬にはコメが店頭に出回る見通しではある。が、価格の下落に専門家は否定的だ。 ...
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備蓄米放出でもコメ高騰は抑えられない!「コシヒカリ」応札集中確実…得をするのは自民の“大票田”のみ【上位10品目リスト付き】
「令和のコメ騒動」に終止符は打たれるのか。政府備蓄米の放出に向けた入札が週明け10日から始まる。集荷業者に売り渡した後、今月下旬にも全国のスーパーなどの店頭に並ぶ見通しだが、人気品種の放出量は限られる。止まらないコメ暴騰を抑える効果は...
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政府備蓄米放出でもコメ高騰が止まらない! 消費者の「コシヒカリ」信仰も一因か
備蓄米放出の「口先介入」は不発。コメの値上がりが止まらない。総務省が2月28日発表した小売物価統計(東京都区部)によると、コシヒカリ(5キロ)の価格は4363円。前月よりも178円高く、前年同月の2441円から1922円も高騰し、実...
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自民「なし崩し農政」の失敗が招いたコメ高騰…江藤農水相は備蓄米“追加放出”匂わせも今さら感プンプン
価格高騰に対応するため、農林水産省が21万トンの備蓄米放出に踏み切ると発表した。 総務省の小売物価統計調査によると、「コシヒカリ」(東京都区部、5キロ当たり)の価格は、2023年は2000円台前半で推移していたが、地震や台風...
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全国で争奪戦が勃発した“令和のコメ騒動”いつまで?「高値と品薄は2025年春まで続く」と専門店経営者が衝撃予測
この夏は、「令和のコメ騒動」といわれるコメ不足が発生し、価格が高騰した。秋の新米流通で価格は落ち着くとみられていたが、いまなお高値が続いている。コメの価格は来年も高止まりしたままなのか。米専門店「つねもと商店」COOで、米流通評論家...
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“令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ
この夏、店頭からコメが姿を消した“令和の米騒動”は、9月以降の本格的な新米出荷によってほぼ解消しつつある。だがコメ価格は依然、高騰したまま。農水省が発表した10月の新米の取引(卸売間)価格は2万3820円(60キロ当たり)と前年比1...
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新米出荷で在庫復活でも…急な価格高騰をコメ農家が喜べない複雑事情
この夏、日本を直撃したのが、スーパーや量販店の棚からコメが消えた“令和の米騒動”。 9月に入って令和6年産の新米が出回り始めたことで在庫状況は改善しつつあるものの、価格は昨年に比べて軒並み高騰している。 昨年5キロ2...
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岐路に立つニッポンの主食…コメ価格が高騰でも廃業農家急増のナゼ
「日本の主食」を巡り、意見は真っ二つだ。農水省が4日、コメの生産者や流通業界関係者などを集め、意見交換会を開いた。コメが不足し高騰している事態を受け、米価に議論が集中した。 流通関係者は「昨年は5キロあたり1500~2000円...