NEWSを読み解く今週のキーワード
-
【地方消滅】全国7万7000寺のうち約2万寺が「無住寺院」
地方の過疎化、人口減少が叫ばれて久しいが、実はそれに伴い各地の寺院も存続の危機に瀕している。 原因は核家族化により墓を菩提寺から引き揚げ永代供養にする、住職の高齢化と後継者不足、さらには家族…
-
[和食ブーム]世界遺産になった「和食」が世界中で注目されている。
先ごろ世界無形文化遺産に登録された「和食」は、一汁三菜の献立に見た目の美しさ、ヘルシーさ、年中行事との密接なかかわりなどが評価のポイントだった。 そんな和食のルーツともいうべき精進料理を高野…
-
大衆を煽り自らも煽られながら熱狂を起こす弁舌家【ヒトラー】
■今年は終戦70周年。それは欧米ではナチ帝国崩壊から70年目でもある。いまヒトラー・ブームが起こっているのはなぜか。 カリスマ的な演説の名手と呼ばれるヒトラー。その熱狂を巻き起こす力の秘密はな…
-
地方の時代は本当に来るのか
■「地方の時代」というお題目が輝きを失って久しい。だが、ここに来ての再・地方ブーム。果たしてそれは本物か。 共働き率と合計特殊出生率(15~49歳の女性の年齢別出生率を合計したもの)で全国平均…
-
「タテの二股」で地方を切り捨てた小泉政権
ともに50代半ばのリベラル派政治学者の対論。今日の日本政治の源流は1980年代の中曽根内閣による政治改革論議にあった。それまでの田中角栄式利益誘導手法に対して、「土光臨調」を柱とする新自由主義的な改…
-
【格差と資本主義】金融資本主義がもたらした中間層の転落
かつて世界のだれもが信じていたアメリカンドリームの神話。しかし著者は既に30年も前から「私たちアメリカ人は(略)大家族ではなくなった」と冒頭からこう断定する。 「現在のアメリカは、権力、金、イ…
-
世界各地から若者たちが詰めかけているともいわれる「IS台頭の背景」はなにか
2014年の夏、不意に登場したIS。イラク、シリア、クルドの軍隊に戦いを挑み、わずか100日のうちに中東の政治を一変させてしまった。ISの台頭によって長年の宿敵関係にあった米国とイランまでが手を結ぶ…
-
【テレビの正体】「質の低下」が叫ばれるテレビ界。その嘆かわしい実態を検証する。
NHK“モミイ問題”の前からテレビ界の「劣化」は問題視されてきた。典型が、NHKはじめ各局が「全聾の天才音楽家」と持ち上げた「佐村河内事件」や「小保方STAP細胞騒動」。本書の著者は日本テレビで長年…
-
「今日より明日は少しはマシになる」と信じる希望の思想
ニーチェのいうような「超人」になどなれない平凡なわれら。しかし平凡だからこそ、何かを「正しい」と信じることができなければ先へは進めない。今日よりも明日は少しはマシになるはずと信じる心。「プラグマティ…
-
着々と進む原発再稼働。いまこそ福島第1原発の現実を直視せよ。
アベノミクスが成長戦略としているのは実は武器と原発の輸出。つまり日本は「死の商人」の国になろうとしているのだ、と批判する著者は環境問題を専門とする都市工学者。昨年4月に改定された政府の「エネルギー基…