NEWSを読み解く今週のキーワード
-
いま、そこにある朝鮮半島危機
文在寅新大統領誕生に沸く韓国。しかし韓国と半島を取り巻く状況は単に国家元首が交代しただけでは明るくならない――。 いずれも韓国ウオッチを続ける研究者である著者2人は、昨年11月、まだ朴大統領…
-
世界を吹き荒れる大衆扇動の嵐 「ポピュリズム」とは何か
先日の仏大統領選ではダークホースの独立系候補マクロンが勝利を収めたが、対抗馬となったマリーヌ・ルペン率いる国民戦線は、なんとこれが大統領選の決選投票まで進出した2回目だった。最終的な得票率は少なかっ…
-
【憲法の危機】憲法記念日の当日、ついに「自民党総裁」の口から公式に飛び出した「改憲への道筋」。どうなる憲法?
1970年代の安保時代に、先鋭的な右翼として頭角を現し、新右翼組織「一水会」代表として広く知られてきた著者。長らく改憲の志をたぎらせてきた著者だが、近年では憲法改正に反対の立場を明らかにして論議を呼…
-
「アラブの春」では説明できないシリアの混迷
トランプ政権による突然の空爆で再び論議のわき起こるシリア。その真相に迫る――。 「今世紀最悪の人道危機」と呼ばれるシリア情勢。その始まりは2010年の「アラブの春」だった。チュニジア、エジプト…
-
自動運転時代 近ごろ話題の人工知能。クルマはもうすぐ人間を追い越すか!?
学生時代から自動運転車に関心を持ち、いまは群馬大学「次世代モビリティ社会実装研究センター」で研究を続ける著者。業界では2020年が「自動運転技術の節目」といわれているという。自動車企業やIT産業が入…
-
政党混乱、扇動政治家が暗躍 「分断される社会」を生きる
政党は混乱し、扇動政治家が暗躍し、社会は監視とイデオロギー対立でズタズタ。そんな分断社会の現代を読み解く――。 社会の随所で対立が深刻化するアメリカ。単に共和・民主の2大政党が政治的に対立し…
-
夢の統合は消し飛びいまや解体の危機「岐路に立つEU」
10年前、産経新聞の支局長としてロンドンに赴任した著者。そのころEUの未来はバラ色と喧伝されていた。労働者層との経済格差に注目した著者は、グローバル化とデジタル化の福音を説く著名な英国の社会学者に、…
-
【難民問題】 欧州をはじめ世界を揺るがす難民問題に迫る
南アの大学に学んだあと、国連ボランティアとして世界の紛争地等で働いた著者。その後、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の職員としてルワンダ、ケニア、コンゴ民主共和国で難民の保護・支援や政策立案に関…
-
北朝鮮の危険な動き 先入観にとらわれない真実の姿
国際社会の批判と圧力を無視してミサイル発射の実験を繰り返す金正恩。とかく若く経験不足の独裁者が気まぐれに起こす行為とみなされがちだが、本書の著者はきわめて意図的な対米行為とみる。 実験を繰り…
-
“暴れん坊大統領”率いるフィリピン その可能性は?
今世紀に入ってめざましい経済成長路線を軌道に乗せたフィリピン。現地の政治経済状況に詳しい日銀マンである著者によれば、その秘訣はサービス業と個人消費が主軸となる独自の経済モデルの確立にあるという。 …
-
ポピュリズムの嵐吹き荒れる今こそ知りたい「動乱のロシア史」
ポピュリズムの嵐吹き荒れる中で、再びロシア革命とその所産に注目が集まっている――。 世界史上初めての共産主義国家だったソビエト連邦。しかしいまやソ連崩壊後に生まれた世代が若手社員として続々増…
-
新政権誕生で軍の独裁下から生まれ変わろうとするミャンマー。その行く手は本当に明るいのか
アウン・サン・スー・チー氏率いる野党・国民民主連盟(NLD)が大勝し、政権交代の準備が進むミャンマー。スー・チー氏に対する国民の圧倒的人気は、彼女の父が救国の英雄アウン・サン将軍であること。その神話…
-
アメリカ社会の底流 トランプ政権で表に出てきた“腐った部分”
オバマ政権が誕生したとき、これから訪れるリベラルの時代を恐怖した一団がいた。それが保守勢力。保守といいながらもこの一団には国士の志はなく、アメリカを自分たちの利権の場にすることしか頭にない。その中心…
-
連日注目を集める小池知事の「劇場政治」に迫る
東京都庁舎の正面玄関に連日レンズの放列を敷くマスコミ各社。小池都知事になって見られるようになった「出待ち」の光景だという。大手マスコミは「注目の存在だからだ」というが、その注目自体がもとはマスコミが…
-
スマロス症候群まで巻き起こした「SMAP解散」とは何だったのか
前代未聞の成り行きで流れ解散したSMAP。おかげで“スマロス”騒ぎまで起こっているらしい――。 SMAP論には2種類がある。ひとつは熱心なファンが楽曲や出演番組やCMまでをネタにあれこれと思…
-
【銀行の前途】史上初のマイナス金利で揺れた昨年。トランプ政権発動で状況は変化しているが、日本の銀行の前途は暗い。
金融庁といえば金融機関の健全性だけを重視して大きな改革を嫌う省庁の代表格。ところが日銀のマイナス金利と同時期、金融庁は地銀などの地方金融機関が地域経済の復活に貢献していない、との認識をあらわにした。…
-
暴言王トランプは世界を暗黒に引きずり込むのか?
メキシコ国境に壁を築き、TPPも皆保険制度(オバマケア)も廃止と断言してきたトランプ。日本人に最も気がかりなのは日米関係の今後への影響だろう。本書は大越健介キャスターを中心とした「トランプ現象取材班…
-
日本は既に「戦争ができる国」になっている。
トランプとプーチンにすり寄るばかりで無為無策の安倍政権。しかしその下で日本は既に「戦争ができる国」になっている。 著者名にある「福祉国家」とは90年代に始まる新自由主義型国家に対抗する国民本位…
-
鉄面皮の内側 プーチンのしたたかな政治手腕を精査
トランプと意気投合する一方、安倍総理を手玉にとる外交巧者プーチン。その鉄面皮の内側を暴く――。 わが国のソ連・ロシア研究の大家が精魂を傾けた畢生(ひっせい)のプーチン論。その第1部は既に「プ…
-
ISを生む社会的背景は日本も例外ではない
シリア情勢の変化とともに次第に追い詰められているといわれるIS(イスラム国)。しかし安心はできない――。 パリの雑誌社が襲撃された「シャルリー・エブド」事件からそろそろ2年。その後、パリ同時…