日本外交と政治の正体
-
日本の自動車産業、半導体関連産業の未来は? 安易な中国向け輸出規制の行く末
日本の輸出の主要品目構成(2021年)は次の通りである。 自動車12.9%、半導体等電子部品5.9%、鉄鋼4.6%、自動車部分品4.3%、半導体装置等製造装置4.0%。改めて日本の輸出でいか…
-
維新の躍進と「身を切る改革」の中身 最大の目標は公的事業の民営化だ
日本は今、貧困化が進んでいる。物価の値上がりに対して賃金上昇が追い付いていない。従って、実質賃金は下がり、当然、年金生活者の受給額も目減りする一方だ。 日本国中に不満が広がるなか優雅に暮らし…
-
再び安倍元首相銃殺事件を考える 警察は国民の疑念に答える義務がある
2022年7月8日、近畿日本鉄道大和西大寺駅北口付近で、参院選の応援演説をしていた安倍元首相が銃撃され死亡した。 事件後、約10カ月が経過した。「人の噂も七十五日」という。事件は国民の記憶か…
-
金融面で着実に力をつけている中国が警戒する米国の「ドルの武器化」
CIA(米中央情報局)が公表した「ワールドファクトブック」で、2021年ベースの各国の輸出量が、中国は3兆5540億ドル、米国が2兆5570億ドルだったのに対し、日本は9191億ドルだった。 …
-
仲介役を担わない日本 なぜウクライナ和平に動かないのか
日本は9条を含む憲法を持つ。多くの国民は、日本は平和を追求する国と思っている。だが、国際問題が軍事紛争に発展した時、日本は平和的解決を目指す先頭を切っているのであろうか。 2022年11月1…
-
安倍元首相を銃殺したのは山上被告なのか…犯人が別にいるのであれば、世紀の滑稽譚に
ジョン・F・ケネディ米大統領の暗殺事件が起きたのは1963年11月22日である。当初、リー・ハーヴェイ・オズワルドの単独犯行とされたが、今日、多くの米国人は単独犯行とは考えていない。映画監督のオリバ…
-
トランプ前大統領の起訴は「非アメリカ的」で「法制度の武器化」なのか
米国の大統領に誰が就くのかは単に同国の将来だけではなく、世界の動向を左右する。バイデン大統領は「国防総省・軍事産業が一体化した軍産複合体」と「金融資本、多国籍企業」がつくり出した政権であり、その対抗…
-
ロシアのウクライナ侵攻後の安倍元首相の発言 完全否定で「より強い力」が日本を覆った
何か事件が発生した際、その時には重要性に気づかないが、後々検証すると歴史上、極めて重要な意味を持つものがある。 昨年2月24日、ロシア軍がウクライナに侵攻した。そして、同27日にフジテレビ系…
-
アメリカに牛耳られた日韓関係 韓国・尹錫悦大統領の訪日は不思議だった
韓国の尹錫悦大統領が16日から2日間の日程で訪日した。 不思議な訪日である。ほとんどの日本人と韓国人はこの訪日を歓迎していない。特に、韓国では、国民の強い反発を受けている。 訪日前、…
-
東京大空襲から考える日本の対米隷属 日本の要人を協力者に仕立てた米国の算段
第2次大戦は今や遠い昔のこととなりつつあるが、それでもさまざまな場所で追悼の行事が行われている。 米国では、国際的な緊張が起きると、「リメンバー・パールハーバー(真珠湾攻撃を記憶せよ)」が出…
-
ウクライナでロシアが勝利する日 日本は5年後、10年後に今の行動を後悔するだろう
日本国民は正義よりも強い者につくことを優先する。正義が強い者の利益と一致する時、声高に正義を主張する。だが強い者が正義に反する時は沈黙する。 米国が「イラクは核兵器開発を行い、世界を脅かす」…
-
あらためて「日航123便撃墜事件」を考える ボイスレコーダー非開示の理由は何なのか
私は一般的に個別の事故にはあまり立ち入らない。判断するためには、情報が限られているからである。 ある日の講演後、一人の男性が近寄り、名刺を渡しながらこう言った。 「私は防衛省担当の記者…
-
沖縄が自ら中国との対話の場をつくるべき
沖縄県那覇市の琉球新報ホールで10日、「平和的解決をめざして─ウクライナ問題から台湾問題へ」と題して講演した(沖縄の「基地と行政」を考える大学人の会主催、琉球新報社、沖縄タイムス社など共催)。 …
-
森元首相の発言に批判殺到も…ウクライナ戦争でロシアは負けないだろう
「ロシアが負けるということは、まず考えられない」 先月下旬、森元首相はこう指摘し、ウクライナ支援を強める日本政府の姿勢に対し、「こんなに力入れちゃっていいのか」と懸念を示していた。 こ…
-
【追悼】鈴木邦男氏が語っていた「本当の愛国心」の意味と我々をつなげた安倍政権
民族派団体「一水会」の顧問、鈴木邦男氏が1月11日、療養先の病院で亡くなった。79歳だった。 鈴木氏との最初の出会いは第2次安倍政権下の2014年だった。当時、現代書館の菊地泰博社長から電話…
-
ウクライナが新型戦車の供給を強く求める理由と米長官がゼレンスキー大統領に伝えたこと
ウクライナ戦争は実質、米国の兵器対ロシア軍の戦いだ。確かに戦場で戦うのはウクライナ兵とロシア兵であり、戦死するのは両国の兵士だ。しかし、ウクライナ兵が使う兵器は主として米国製である。上空20~30キ…
-
機密文書の不法保持発覚でもバイデン米大統領が支持される理由
2024年の米大統領選挙は現時点でバイデンとトランプの戦いになる可能性が強い。従って、民主党はトランプ、共和党はバイデンへの攻撃を強めていく。この中で、バイデンに打撃を与える事件が起きた。バイデン大…
-
立憲・泉代表の乃木神社参拝から敵基地攻撃の意味を考える
立憲民主党の泉健太代表は新年の挨拶をツイートした際、東京・港区の乃木神社の参拝を示す写真を添付した。これに対し、元文科事務次官の前川喜平氏が「明治天皇に殉死した長州閥の軍人を神と崇める行為」などと批…
-
広島でサミットが開催されるが…G7が世界の指導者的立場にある時代は終わった
日本がドイツ、スペインを破り、日本中を興奮に導いた昨年のサッカーワールドカップ(W杯)は、アルゼンチンの優勝で終わった。 ベスト8に残った国を見ると、G7(先進7カ国)がフランスと英国、その…
-
「反撃能力」「敵基地攻撃」から新たな戦いが…単純な感情論では日本は守れない
政府は16日の臨時閣議で、「国家安全保障戦略」「国家防衛戦略」「防衛力整備計画」の3つの文書を決定した。 「国家安全保障戦略」と「国家防衛戦略」には、敵のミサイル発射基地などをたたく「反撃能力…