私のおふくろメシ
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ドリアン助川 ちゃぶ台とアニメとともに思い出す「鶏団子の澄まし汁」
ラジオのパーソナリティーで、作家のドリアン助川さんは元ハンセン病患者を通じて「人としての尊い生き方」を問うた原作「あん」が映画化されて、世界中で話題になっている。スラリと背が高く、おおらかそのものの…
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陣内孝則 総勢34人の大所帯の食卓にのぼった「高菜の焼き飯」
実家は家具の町・福岡県大川市で代々続く「陣内木工」。自宅は家具の工場や小売店も兼ねる大きな二階屋で、祖父母に両親、弟、妹、父親のきょうだい、いとこ、住み込みの弟子ら総勢34人の大所帯。食事を作るのは…
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榊英雄監督 親子3代に受け継がれる「アジの南蛮漬け」
榊英雄監督が生まれ育ったのは海に囲まれた長崎・五島列島。日々の食卓にのぼるのは豊富な魚介類だったことはいうまでもない。 「刺し身は丼に盛り付けられ、よく取れる水イカなんか山盛りです。カワハギの…
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やくみつるさん 3月に他界した母の味は「卵のフワフワ」
漫画家のやくみつるさん(58)は秋田・鹿角市出身の両親と妹の4人家族で世田谷で育った。小中学校時代には高度経済成長期やオイルショックも経験した世代だ。食生活も一気に洋風化が進んだ時代で、やくさんいわ…
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大鶴義丹 劇団の看板女優だった母が作る「ヒジキの煮物」
俳優で作家の大鶴義丹さんは劇作家の唐十郎と女優の李麗仙の長男。両親はかつて大人気の新宿・花園神社の「紅テント」公演で多忙を極め、夜中まで自宅2階の稽古場で芝居に打ち込んでいた。 「もう子供そっ…
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氏神一番の活力の原点 「拙者の体はカレーで出来ている」
先月放送された「爆報!THEフライデー」(TBS系)で、もつ鍋店とレストランバーの経営に失敗して、2000万円近いお金を失ったことを告白したミュージシャンの氏神一番さん。かつて「平成名物TV 三宅裕…
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彦摩呂 長屋住まいのごちそうだった「煮込みハンバーグ」
「宝石箱や!」などグルメリポートの名言で知られる彦摩呂さん(50)。体重120キロながら、繊細で的確な表現は視聴者をうならせる。もちろん食べ物へのこだわりは並々ならぬものがあるが、忘れられない食べ物が…
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氷川きよしが待ち焦がれた月に1度の「ミートスパゲティ」
若手のホープといわれた氷川きよしさん(39)は9月で四十路を迎えるが、演歌界を支えるスターにとって、今も変わらないのは家族との交流だ。暮れは紅白歌合戦に出場。正月には東京で家族との時間を過ごすが、必…
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城彰二 ゴールのご褒美だった「マヨたっぷりのポテトサラダ」
J2年目の1994年シーズン。高卒ルーキーながら開幕4試合連続ゴールで脚光を浴び、日本代表FWとしても活躍した城彰二さん(41)は、父・英憲さんと母・典子さんの3人兄弟の長男として75年、北海道室蘭…
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お腹がすいた頃に…半田健人の母が作ってくれた「夜食の雑炊」
2001年、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でファイナリストに選ばれ芸能界入り。03年には「仮面ライダー555」(テレビ朝日系)の主役・乾巧役で注目された歌手で俳優の半田健人さん(32)。そ…
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演歌歌手・三山ひろし 「シシトウと豚肉の炒め物」の思い出
2009年「人恋酒場」でデビューして10万枚のヒットになった三山ひろしさん。2年連続で紅白歌合戦に出場、昨年は故郷・高知に思いを馳せた「四万十川」を歌った。 「高知市の隣・南国市で生まれ育ちま…
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女手ひとつでデーブ大久保を育てた母の「豚肉のケチャップ焼き」
15年に楽天イーグルスの監督を務めたデーブ大久保さん(50)の出身は漁港で知られる茨城・大洗。父は3歳で亡くなり、デーブさんと弟は母・友美子さんの女手ひとつで育てられた。人一倍やんちゃで大きな体の息…
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猿田彦珈琲 大塚朝之さんにヒント与えた「濃厚鰹だしの味噌汁」
思春期に親に反発することは誰にでもあることだが、話題の大手飲料メーカーの缶コーヒーを監修、CM出演もしている猿田彦珈琲のオーナー、大塚朝之さん(35)もそのひとりだった。「勉強しなさい」ときつく言う…
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美樹克彦 「また明日ね」と笑った母が重なる「粕汁」の味
「かおるちゃん、おそくなって ごめんね」の名曲「花はおそかった」を歌った美樹克彦さんは子役から歌手になり、今は作曲家として活躍中。生まれは京都・上京区の千本今出川。父・常昭さんの実家は京都に数店の洋服…
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山川豊 山のように採れた良質な海藻で作った「めひび汁」
おふくろの味というのは不思議ですね。さじ加減というか、おふくろじゃなきゃ味が出ない、同じように作っても、何か違う。 三重県鳥羽市の、当時は陸の孤島だった海沿いの小さな港町で、海女をしていたお…
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江木俊夫さん 子役時代からの“定番”クリームシチューの味
日本を代表するアイドルグループ「フォーリーブス」が再結成されたのは02年。すでに青山孝史と北公次の2人のメンバーは亡くなったが、江木俊夫さんは、おりも政夫さんと今も活動を続けている。 子役出…
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すずきBさん とことんこだわりの朝食セットは“命の洗濯”
放送作家として「学校へ行こう!」(TBS系)や「内村プロデュース」(テレビ朝日系)などを手がけ、人気番組の「秘密のケンミンSHOW」(日本テレビ系)や「ヒルナンデス!」(同)の構成を担当するすずきB…
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スギちゃん 食べ盛り3人兄弟のお腹を満たしたかしわのすき焼き
2012年の「R-1ぐらんぷり」準優勝をきっかけに大ブレークしたスギちゃん。バラエティー番組やグルメ・旅番組で今も活躍中。出身は愛知県尾西市(現一宮市)。70年代半ばまでは国内屈指の繊維、とくに毛織…
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矢沢透 ご飯4杯、味噌汁6杯お代わりしたナスの油炒め
息子の僕から見ても、高潔な母だった。親の反対を押し切って俳句の道を志し、同じ文学を通じて出会った男と駆け落ち同然で、生まれたのが僕。好きな道に行けない、行かせてもらえない苦しさを身に染みて知っていた…
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村西とおるさん 32歳で初めて食べた“かあちゃんの味”
1948年生まれ、団塊の世代の村西とおる監督には、母親が台所に立ってご飯を作っていた記憶がない。福島・いわき市で育った子供時代は、ひもじい以外の何ものでもなかった。 「まだ水道も冷蔵庫もガスも…