琴欧洲の「新米親方」奮闘記
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引退、帰化、そして大学卒業…「毎日新しいことを」
2014年3月場所中に引退を発表した鳴戸親方。この場所は1勝9敗と星を伸ばせず11日目を左肩鎖関節脱臼で休場。翌3月20日、記者会見を行い、現役生活に別れを告げた。 「やることはやりきった、とい…
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千秋楽での休場に「松葉杖をついてでも出ろ」という人も
「入門してから引退したその日まで、1日も稽古を休んだことがない」と話す鳴戸親方。1日50番の稽古を何日も続けたこともある。 「2009年7月の名古屋場所ですね。名古屋に入ってから、10日間くらい…
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初優勝翌場所の失速で体調管理の大切さを思い知った
「何でもできる力士」だったからこそ、大関昇進後は相撲内容に苦しんだ鳴戸親方。本人も「力士はケガが一番怖い」と話す。 大関昇進後、試練が訪れたのは2場所目の2006年3月場所直前。稽古中に右ヒザ…
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昇進して初めて痛感した大関のつらさとプレッシャー
欧州出身力士として、初めて大関に昇進した鳴戸親方。昇進直前の3場所は36勝9敗。これは平成以降、若乃花の37勝に次ぐ勝ち星数だ。 2005年7~11月場所で12勝、13勝、11勝し、見事大関…
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初めての優勝争いで緊張 師匠にアドバイスを求めたが…
入門から4年足らずで大関に昇進した鳴戸親方。しかし、その道のりは決して順風満帆だったわけではない。 2002年11月場所で初土俵を踏み、04年9月場所では早くも新入幕。翌05年3月場所では小…
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三段目に上がると携帯電話より先に中古パソコンを買った
大相撲では十両から「関取」と呼ばれるようになる。鳴戸親方も言うように、関取とそれ以下では、まさに天国と地獄だ。 力士が給料をもらえるようになるのは十両以上。その額は月給約103万円。年収にし…
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「なんで日本でつらい思いを…」と考えることもあった
入門から2年足らずで十両というスピード昇進。しかし、そこに至るまでは人には言えない苦悩があった。 鳴戸親方は当時を「ストイックにならないと、自分の心がもたなかった」と、振り返る。 「私…
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同じものは目玉焼きだけ…言葉より苦しんだ日本の食生活
紆余曲折あったが、佐渡ケ嶽部屋への入門を決意した鳴戸親方。当初は苦労の連続だった。 外国人力士が入門して最初に苦労するのは言葉、そして食べ物だ。 「私は(中卒、高卒で入門した力士に比べ…
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「日本で相撲をやる」と決断した親方に両親がかけた言葉
プロの相撲を体験しにきただけのはずが、入門と同時に四股名まで決められていたハプニング。結果的に入門を決意するわけだが、そこに至った心境、両親の反応などはどうだったのか。 ドイツ在住の元床山、…
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プロの世界を体験するだけのつもりが「入門おめでとう」
大学で相撲と出合ったが、「日本に行くなんて、まったく考えていなかった」と話す鳴戸親方。それがなぜ、プロの世界に飛び込んだのか。 ブルガリア国立体育大学で、初めて体験した相撲にのめり込んだ親方…
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ブルガリアでのレスリング代表経験が指導のルーツに
四股やテッポウなど伝統的な稽古を重視しながらも、近代的なトレーニング方法も取り入れている鳴戸親方。指導のルーツとなっているのが、ブルガリアでのレスリング代表チーム時代だ。 大学では1年ほどし…
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幼少期の週末や休みには祖母の村で魚釣りに興じていた
東欧出身初の関取として、大関まで出世した琴欧洲こと現鳴戸親方。幼少期はどんな子供だったのか。 父ステファンさん、母ツェッツァさんの次男として鳴戸親方が生まれたのは、ブルガリアの北東部にあるヴ…
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敷地内に土俵を 名古屋場所の拠点は老人ホームだった
7月の名古屋場所では、老人ホーム「H&N鳴海」の敷地内に土俵をつくったことが話題になった鳴戸部屋。その経緯を親方に聞いた。 地方場所の宿舎は通常、寺や神社などが多い。老人ホームに拠点を置くこ…
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「力士は休養も大事」 鳴戸親方が掲げる理論的稽古の中身
現役時代はともすれば、「上半身に頼った相撲」と厳しい声もあった鳴戸親方。弟子にはどんな指導をしているのか。 右ヒザのケガもあって14年に引退した鳴戸親方は、現在もまわしを締め、弟子に胸を出す…
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「日本に地元がない」外国出身親方は弟子集めにひと苦労
現在、4人の弟子を抱える鳴戸親方(34)は、2014年3月場所で引退した後、3年間、佐渡ケ嶽部屋の部屋付親方だった。独立することは「不安だった」という理由は――。 今月上旬、宮城県で行われた…
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「相撲は大関 師匠は序ノ口」 独立費用は1000万円以上
欧州出身初の親方として、今年4月に独立した元大関琴欧洲こと鳴戸親方(34)。引退後は佐渡ケ嶽部屋の部屋付親方だったが、いまや一国一城の主となった。鳴戸親方自身は「僕やおかみはまだまだ新米、序ノ口です…