柳家喬太郎大いに語る
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カッコ悪いのにカッコいい「落語」と「芝居」の二刀流
私は以前、喬太郎の白髪についてこんな文章を書いたことがある。 「白と黒、半々ずつの髪は喬太郎の象徴だ。古典と新作、若さと老成、落語の間と芝居の間、それらを共有することによって芸域が広がる」 …
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本家本元の小泉今日子に「キョンキョンですよね」
喬太郎は以前から「女を演じるとうまい」という評価を得ていた。特に可愛い女が。大病から復帰後、それに加えて、登場人物がエキセントリックになったり、狂気を発することがあり、圧倒的に笑いの量が増えた。 …
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円丈師匠「新作に必要なのはプロの芸と素人の発想だ」
1989年、福家書店を退社した喬太郎は、銀座の<わんや>という料理屋で半年間働いた。学生時代に2年間アルバイトした店で、そこでは毎週土曜の夜、落語会を開いており、勤務中に落語が聴けた。 「前座…
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「志らく兄さんは落研の同級生。本名で呼び合ってました」
柳家喬太郎こと小原正也は、高校時代から演劇が大好きだった。 「すごく好みが偏ってまして、つかこうへい劇団の芝居だけ追っかけて見てました。少ないお小遣いを貯めてチケットを買ってね。落語家になって…
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昇太兄さんが悪魔の囁き「落語家がこまつ座に出るなんて」
大谷翔平選手の二刀流が話題になっているが、落語家でも新作落語と古典落語の二刀流を駆使する人気者がいる。春風亭昇太、立川志らく、そして、柳家喬太郎だ。その喬太郎が紀伊國屋サザンシアターのこまつ座公演、…