自腹で1億円食べました!
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「四谷三谷」ブレない酒と極上素材との“魂のマリア―ジュ”
四谷三谷。最長で4年半待ちの寿司屋だ。三谷さんの飽くなき研鑽の先に現在がある。 千葉県銚子市生まれ。お母さんは水産加工場で働いていて、3時のおやつは鰹のつくだ煮だった。ショートケーキが食べた…
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発酵料理人と“天女”夫妻が営む余呉湖ほとりの「徳山鮓」
琵琶湖の北に位置する余呉湖のほとりに、徳山鮓はある。熟鮓で有名な発酵料理人、徳山浩明夫妻が営むオーベルジュだ。2013年、味わい深い鮒鮓を出すところがあると聞いて初めて伺った。それまでは正直言って鮒…
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「いちかわ」若主人は地道にコツコツとあら輝イズムを継承
白金高輪に2017年に移転開業した寿司の「いちかわ」のご主人、市川克海さんは39歳。派手なパフォーマンスをするタイプではないし、口数も決して多くはない。地道にコツコツとやり続け、しっかりとした重厚な…
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家紋&漢字に夢「イガイタカハ」のカリフォルニアワイン
カリフォルニアワインのシャトー・イガイタカハのオーナーの杉本隆英さん、美代子さんご夫妻とは4年前、大阪での食事会で知り合った。「うちのワイナリーでも家紋入りのワインを造ってるんですよ」とカモンつなが…
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懐石料理「つきぢ田村」エンターテインメントで皆を笑顔に
つきぢ田村さんは、慶事の集まりにふさわしい店だ。10年前に僕が結婚した時の両家の顔合わせも、こちらでやらせてもらった。もちろん、どんな集まりにもしなやかに対応してくださる。3代目の田村隆さんとは15…
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全国に40店舗「天ぷらつな八」の屋号は当初“網八”だった
新宿東口に本店がある天ぷらつな八は全国に40店舗を構えている。3代目社長の志村さんとは食の会を通じて15年ほどのお付き合いになる。年に4回、つな八の別館の「つのはず庵」で友人主催の四季折々の天ぷらと…
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銀座「寿司幸本店」4代目と“なごり寿司”を歌うコラボ実現
銀座「寿司幸本店」の4代目、杉山衛さんと知り合ったのは、てっちり六本木浜藤の乾さん主催の新年会だった。その後、さまざまな場でご一緒させてもらって15年になる。話題が豊富で、質問するといつも丁寧に教え…
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デビュー35周年&還暦バースデー さながら笑いと食の祭典
3月25日に目黒雅叙園で「デビュー35周年&還暦バースデーを祝う会」を開いてもらいました。さながら、音楽と笑いと食の祭典の様子をご報告します。 開会宣言の後、デビューから現在までをまとめたV…
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八尾のとんかつ聖地「マンジェ」一朝一夕ではない総合力
食べログとんかつ部門全国第2位の店が大阪の八尾にあるという。梅田でも難波でもなく、わざわざ行く八尾。きっとすごい店に違いない。しかし、予約を取るのが至難の業で、午前11時の開店前、朝8時半に名前を書…
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関西グルメの筆頭格「鮨処多田」店主は幸せのアイデアマン
多田さんと初めて出会ったのは2012年12月、銀座にあった伝説の寿司屋「あら輝」のお昼のカウンターだった。通称、関西寿司屋三兄弟の弟分、広川さん、美菜月さんと連れ立って食の勉強ツアーに来られていて、…
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肉の天竺「スタミナ苑」クリムト絵画のように並ぶホルモン
JR赤羽駅からタクシーに乗って1500円強。足立区の鹿浜橋に肉の天竺、スタミナ苑はある。平日でさえ、17時の開店時には長い行列ができて1回転目に入れないこともあるし、お店へのリスペクトを表す意味も込…
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世界のショコラマニアをも魅了する兵庫三田「エスコヤマ」
兵庫・三田にオープンして15年。わざわざ目指さないと「エスコヤマ」に到達することはできない。ここでしか買えない「小山ロール」を求める人々の行列が連日絶えないが、他のロールケーキとは一線を画す素材や工…
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博多本店「ずんだれ魁龍ラーメン」軟らかく煮たどトンコツ
新横浜ラーメン博物館から多くの地方の名店が全国レベルになった。ラーメン博物館に出店することは、スポーツ選手が五輪に出場するくらい意義のあることだと思う。 魁龍ラーメンも、そんなチャンスを手に…
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日本橋蛎殻町「すぎた」 主人の縁がつながり花開く
日本橋蛎殻町すぎたのご主人、杉田孝明さんの歩んでこられた道のりに運命を感じる。千葉県で生まれ育ち、中学2年の時に小林薫さんが寿司職人を演じる「イキのいい奴」というドラマを見て、寿司屋ってカッコいいな…
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門前仲町「ひつじの新町や」マスターから溢れる“ひつじ愛”
「ひつじの新町や」はジンギスカンではなく、羊の焼き肉の店だ。臭みが一切ないので、ブラインドで食べたらおそらく羊だと分からないだろう。 長野県信州新町産の顔が黒い羊、サフォークの生後1~2年の肉…
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鰤の町「セイズファーム」(富山・氷見)生まれのワイン
江戸時代から続く富山県氷見にある老舗、釣屋魚問屋。社長の釣さんからワインを造っていると聞いたのは数年前で、このたび、ようやく伺えた。新高岡から車で30分。氷見漁港で魚を仕分ける活気ある現場を見せても…
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北九州・小倉「田舎庵」うなぎは野性味と繊細さを併せ持つ
「江戸前」という言葉は寿司からではなく、うなぎから生まれたと知ったのが、20年ほど前。町の生活排水が海に流れ、それらの栄養をふんだんに享受して、おいしいうなぎがたくさん捕れたそうだ。 そんな「…
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ふぐの名店「六本木浜藤」と串揚げ老舗「串の坊」の遊び心
六本木浜藤。今年35周年を迎える、ふぐの名店だ。経営する乾晴彦さんは、大阪府茨木市出身で、僕と同郷。開店直後からうかがっているが、その思考回路の変遷が面白い。母体は串揚げの老舗「串の坊」で、乾さんは…
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マッシュルームトーキョー(原宿)に惚れ込んで歌もできた
高橋和久(ワキュウ)さんと初めて会ったのは5年前。高円寺の寿司屋で食事をする中に彼はいた。中盤で持参のマッシュルームを取り出し、ご主人に「これ、握ってもらえませんか」と依頼した。当時、マッシュルーム…
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ダシは神業…心斎橋「梅市」は雄大な大阪割烹の生き残り
西天満のバー「蓮」のマスター、食通の中川さんから、ダシは「梅市」に限ると聞いて通いだした。ミナミで暖簾を掲げて間もなく40年。ご主人の奥田高光さんはこわもてで、若い衆に「おまえ、ちゃんとやったんかえ…