ベテラン証券マンが教える株のカラクリ
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米国の株価はいつごろ回復するのか…過去の平均は1年弱
歴史的なインフレが米国を襲っている。公表される前年同月比の高い数値は、いつも「何十年ぶり」というただし書きがつくほどだ。 これに対し、米FRBは次々と利上げの実施を打ち出している。ご存じのよ…
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なぜ円安なのに株高にならないのか? 過去と現在ではこう違う
円安に歯止めがかからない。24年ぶりの安値が続いている。昨年の2021年末と比べただけでも、値幅で21円、率で18%の下落だ。 日本は自動車などの輸出企業が多い。これまでは円安になれば輸出企…
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「第2のオリンパス」を狙え! 不祥事企業への投資は成功すればケタ外れ
上場企業の不正、不祥事が後を絶たない。今年になってからも、排ガスなどのデータを改ざんした日野自動車や、子会社が製品の検査データを改ざんした日本製鋼所の不祥事が発覚。また後発薬大手の日医工も不正製造に…
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関心高いソフトバンクグループの回復はあるのか…2022年3月期「赤字トップ10社」の明暗
前回は2022年3月期の「純利益トップ10社」を取り上げたが、今回は逆に同期の「最終赤字トップ10社」を検証したい。「表」をご覧いただきたい。 まず各社の赤字の理由だが、1位のSBGは、世界…
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次の“神風”をつかめ! 2022年3月期「純利益トップ10社」にみる恩恵
「表」をご覧いただきたい。2022年3月期の上場企業(金融を除く)の純利益「トップ10社」をリストアップしたものだ。ソニーGを除いて9社が増益だった。 これに象徴されるように、上場企業の前期の…
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withプーチン時代の株式投資はどうなる…新たな「FAANG」へシフトするのか
世界の株価下落に歯止めがかからない。直近のNYダウの週間ベースでの下落は8週連続となり、世界恐慌さなかの1932年以来、実に90年ぶりの連続下落記録となっている。 その暗雲の原因となっている…
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「ファミリーオフィス」とは何か? いずれ市場を揺さぶる存在に
世界にはケタ外れの金持ちが数多く存在する。彼らの悩みは、せっかく築いた巨万の富を溶かすことなく、代々継承していくことだが、そこで生まれたのが「ファミリーオフィス」である。 欧米では古くから存…
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他社もやっている取引でSMBC日興証券だけが狙われたのはなぜ?
世間を騒がせていたSMBC日興証券(日興)の相場操縦事件の捜査が終結した。元副社長や元エクイティ部長ら元幹部6人と法人としての日興が金融商品取引法違反(相場操縦)の罪で起訴された。問題となったのは、…
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「長期政権なら株価上昇」のジンクス崩れる…岸田内閣では株価低迷か?
5月に入り、7月10日投開票を見込む参院選まで2カ月余りとなった。報道各社の直近4月の世論調査で、一度落ち込んだ岸田内閣の支持率は50~62%と持ち直し、いずれも5割以上の高支持率を維持している。 …
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「BRICs」誕生から20年 独り勝ちの中国で始まった不吉な異変
「BRICs」という言葉を覚えているだろうか。 世界経済を牽引し、近い将来有望な投資市場になるであろうブラジル、ロシア、インド、中国の新興4カ国の頭文字をとった言葉だ。2001年、米投資銀行「…
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2021年の株価下落率ワースト10銘柄はコレ…リバウンドは期待できるのか?
コロナ禍の2年間で急騰した銘柄ベスト10を前回は紹介したが、今回はその逆だ。昨年1年間の下落率ワースト10社だ。有名企業、話題の企業がズラリと並ぶ。 2021年の日経平均の動きは全体で4.9…
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コロナ禍の2年間で急騰した銘柄から学ぶこと トップ10社はここだ!
まず〈表〉を見ていただきたい。コロナ前の19年末と21年末の株価を比較して上昇率「トップ10社」をリストアップしたものだ。対象は東証1部の上場銘柄である。 ここから何を学べばいいのか。そこに…
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ロシアのデフォルト“Xデー”は5月上旬!株への影響は?
「近くロシアがデフォルトに陥る」とさかんに言われているが、その時、株価はどうなるか。 ロシアは1998年にもデフォルトを起こしたことがある。ソ連崩壊後ずっと続いた経済疲弊に、97年のアジア通貨…
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円安止まらず…株価の追い風が逆風に変わる日は来るのか?
円安が止まらない。3月28日にはほぼ6年半ぶりとなる一時125円台を付け、3週間で10円(約9%)もの円安が進んだ。理由は、日米の金利差の拡大である。 では株価はどうなったかといえば、輸出関…
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第2のソニー株を見つけるコツは「有形」ではなく「無形」
世界の株式時価総額トップ50社の中に日本企業が何社入っているかご存じだろうか? バブル真っ最中の1989年には実に32社も占めていた。しかし、33年後の2022年1月末ではトヨタ1社のみである。 …
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ウクライナ危機で起こった世界の株価暴落が限定的で短期収束する根拠
2月24日に始まったロシア軍のウクライナへの侵攻はやまず、世界の株式市場の大混乱が続いている。 ところで、世界的な株価暴落にはざっくりした経験則が存在する。それは世界経済、金融の本丸である米…
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株価を暴落させる原油急騰 いったい誰が相場を操っているのか
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻によってWTI原油先物価格は3月6日に一時130ドルと14年ぶりの高値をつけ、世界の株式市場は軒並み暴落している。 一般的に、原油価格は経済活動が活発な時に…
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「有事の買い」は過去14勝2敗 ウクライナ侵攻でも格言通りになるか?
ウクライナへのロシア軍侵攻で、株式市場が揺さぶられている。株価が戻る場面もあるが、戦闘激化や攻防長期化の見方が強まるなか、下落が止まらない。 しかし、「有事は買い」の格言がある通り、過去の有…
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株がダメなら「不動産投資信託」はどうか J-REITは20年で400%の実績
株がさえない。こんな時はあらためて「J-REIT」を研究してみてはどうだろうか。 不動産投資信託はまだなじみが薄い。一般的な投資信託は株式や債券などの有価証券を投資対象としているが、J-RE…
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直近高値から36%も暴落…東証マザーズをダメにしているのは誰だ
ご存じのように、新興株市場が大崩れ状態だ。東証マザーズ指数は今月15日に昨年来の最安値をつけ、年初から25%の暴落。昨年11月の直近高値と比べると実に36%安と、目も当てられない。新興株を保有する投…