ベテラン証券マンが教える株のカラクリ
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買っていい連続赤字企業はある 「良い赤字」と「悪い赤字」の違いは?
最終損益が複数年連続して赤字の企業に投資していいものだろうか。 一口に赤字といっても、2つに大別できる。「良い赤字」と「悪い赤字」である。 「悪い赤字」とは業績悪化による赤字で、この赤…
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コロナ禍で破綻リスク企業が急増中 見分ける方法はあるのか
コロナ禍の長期化により、上場企業でもサービス業や外食産業など深刻な経営不振に陥る企業が増加している。そんな企業の株を保有している個人投資家はヒヤヒヤだろうが、では投資家は破綻リスクのある企業をどうや…
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コロナ禍なのに「増配」企業が拡大中 次の狙い目銘柄は「建設業」
このところ「増配」を発表した銘柄の異常な値上がりが目立っている。 例えば商船三井。7月30日に2022年3月期の年間配当を、前期の150円から550円に引き上げると発表。すると株価は発表前日…
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意外と知られていない「大量保有報告書」は“お宝株探し”に便利
「大量保有報告書」をご存じだろうか。これは金商法に基づき、国内外の投資家が上場企業の発行済み株式数の5%超を取得した場合に必ず5営業日以内に管轄の財務局に提出しなければならない法定書類のこと。「5%ル…
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総選挙期間中は日経平均株価が上がる! 過去50年間、勝率100%
ジンクスのことを、業界内では「アノマリー」と呼んでいる。よく当たる相場の経験則のことだ。「節分天井、彼岸底」などは代表的なものだが、では的中率はどうかというと、まあ「当たることもあれば、当たらないこ…
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株の暴落は海外からやってくる…中国発「チャイナ・ショック」に備えよ
1987年のブラックマンデー、1997年のアジア通貨危機、2000年のITバブル崩壊、2008年のリーマン・ショック、2010年の南欧債務危機、2015年のチャイナ・ショック……。次々と発生した世界…
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株式分割はどうしてオイシイのか? トヨタがいい例
最近、株式分割を実施する企業が増えている。たとえばトヨタは1株を5株に分割(基準日9月末)することになっているが、なぜ株式分割をするか、ご存じだろうか。 東証は、常に個人投資家が株式を売買し…
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上場企業の「減資」がコロナ禍で急増! 株価はどう動くのか
資本金を減らす「減資」と聞くと、やはりマイナスのイメージが浮かぶだろう。この「減資」にあえて踏み切る上場企業が増えている。2021年は、6月末までの半年で減資開示企業が90社超に達し、リーマン・ショ…
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株で大きく儲けるコツ 長く持続する“バブル企業”を狙え
「株式相場がバブル状態」という言葉がよく使われる。コロナ禍の高騰相場でもさかんにいわれたが、そもそもバブルとは何か、分かっているだろうか。 株バブルは、背景により2種類に大別できる。 ①…
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投資家心理が先読みできる「恐怖指数」は上昇しても低すぎても怖い
株投資をしている人なら、「恐怖指数」という言葉に接したことがあるだろう。ネット記事などで、米国市場の投資家心理を解説する場面で見かけると思うが、その詳しい内容はご存じ? 正式名称は「VIX指…
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米国株が最高値更新と絶好調 異常な強さは「官製相場」だから
米国株が連日のように最高値を更新し、絶好調が続いている。 3万円台回復をピークに、その後は停滞が続く日本株とは大違いだ。 米国株だって、何度かはピンチがあった。2000年のITバブル…
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銀行株がすべて「買えない」わけではない 宝物を抱える銘柄も
銀行株の低迷が続いている。ちなみに、メガバンク3社の6月29日の株価・PER・PBRを見てみると――。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は601円、9.94倍、0.46倍。三井住友FGは…
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大手証券の株価はなぜ安い?「顧客の高齢化」が大きなカベに
大手証券会社の株価が長期間低迷している。 業界トップの野村HDの6月22日の株価は578円。過去5年で高値は2016年12月の784円、安値は19年6月の330円。2番手の大和証券G本社は同…
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「オーナー企業の株は買い」は本当なのか?
オーナー企業とは、創業者あるいはその一族が経営する企業のこと。 日本で代表的なオーナー企業といえば、ソフトバンクG(孫正義会長兼社長、持ち株比率29.01%)やファーストリテイリング(柳井正…
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知っておいて損はない日本のユニコーン企業10社
「ユニコーン企業」という言葉を聞いたことがあるだろうか。創業10年以内で評価額10億ドル(約1100億円)以上の未上場テクノロジー企業のことをいう。名称の由来は、伝説の生き物「一角獣(ユニコーン)」で…
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ソニーの大化けに学ぶ株価10倍「テンバガー」の見つけ方
投資した株が10倍以上に大化けすることを「テンバガー」と呼ぶ。すべての投資家の夢である。テンバガーというと中小型の仕手っぽい銘柄をイメージしがちだが、意外にもソニーが9年かけてテンバガーの仲間入りを…
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トヨタの倍も稼いだSBG 投資先に日本企業がないのはなぜか
一時3万円台をつけた日経平均だが、その後はどうもパッとしない。なんだかんだいっても、右肩上がりのNY株式市場がうらやましいと嘆く証券関係者が多い。 こんな日本経済の“実力”や“正体”をだれよ…
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広がる手数料の無料化 ネット証券はどうやって儲けている
内外のネット証券が株式手数料の無料化に動いている。米国では、2019年10月にネット証券最大手のチャールズ・シュワブが、「株式委託手数料ゼロ」を打ち出し、他のネット証券も追随。その後も手数料無料化競…
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東芝の“劇場型”騒動で見えた「もの言う株主」の習性
この世には大きな仕掛けと巨額の資金を使って確実に株で儲けている勢力がいる。この勢力にうまく便乗すれば、少ない資金しかない一般投資家も、儲けのおこぼれにあずかることができる。俗に「もの言う株主」と呼ば…
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株価上昇が期待できる「自社株買い」 候補企業の特徴とは
このところ、3月決算発表とともに、自社株買いを表明する企業が増えている。毎年5月は、自社株買いの発表が一番多い月だ。それは6月末の株主総会に向けての株主へのアピールでもある。 「自社株買い」と…