松尾潔のメロウな木曜日
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中居正広の人気や好感度の形成に、無自覚とはいえ自分も加担した罪悪感
昨年末に第一報が出てからというもの、過熱する一方の中居正広性加害疑惑。これを「騒動」と表記する一部メディアがあるが、事件性を希釈したい意図をうっすら感じてしまいモヤる。法令用語である「事件」の使用に…
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メロウはいつも過去形。R&Bが教えてくれた真理である。
♪恋人よ、これが私の一週間、じゃなかった、二週間の仕事です。テュリャテュリャテュリャリャ♪ ◆火曜(12月24日) 海外留学中のCHEMISTRY川畑要の愛娘Sさんが一時帰国したとの報せ。わが家…
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星野源もNHKも考え直して! 紅白歌合戦の選曲に「地獄でなぜ悪い」の悪手
星野源は12月26日の早朝に31日放送の「第75回NHK紅白歌合戦」で披露する楽曲を「地獄でなぜ悪い」から「ばらばら」に変更することを発表しました。本コラムの締め切り時点(25日)で変更は未発表でし…
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山崎雅弘『底が抜けた国』を、いま真っ先に読むべき新書の大本命に言い切りたい
「この国は、いったいどうなってしまったのか」という一節で始まる本を今回はご紹介したい。 2024年も残すところ10日あまりだが、冒頭のフレーズをただの一度も口にすることも聞くこともなく一年を過…
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未来の世代から大切な何かを前借りするような小狡い生き方をしていないか、したくないよねと確かめあった。
♪恋人よ、これが私の一週間の仕事です。テュリャテュリャテュリャリャ♪ ◆木曜(12月5日) ラインキューブ渋谷(渋谷公会堂)で『島津亜矢年忘れスペシャル2024』。〈歌怪獣〉の異名をとる彼女が、…
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7年前にも読んだ論説の一字一句が、いまのぼくにはリアルな説得力を増して迫ってくる。
11月の兵庫県知事選挙をめぐる論議が過熱している。むろんその中心人物は斎藤元彦知事だが、彼の支援を明言して同選挙に出馬した立花孝志・NHK党首や、斎藤知事の選挙活動に関わったPR会社「merchu」…
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映画「どうすればよかったか?」の重厚な後味…藤野家に起こったことは他人事ではない
今年最もずっしりとした後味を残すドキュメンタリー映画である。 観る前からその予感はあった。いや、予感があったからこそ、ふだん映画は劇場で観ることにしているぼくもめずらしく試写会場に足をはこん…
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大島新監督が『総理を目指した人たち ~2024 二つの党首選から見えたこと~』で活写した〈よりマシな地獄の選択〉
先の日曜(11月17日)の深夜、日本テレビの老舗枠『NNNドキュメント』で「総理大臣を目指した人たち~2024 二つの党首選から見えたこと~」が全国放送された。ぼくは録画とあわせ2回観た。理由は単純…
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久しぶりの韓国ソウル。2時間ちょっとという飛行時間の短さは、つまりは近さである
ソウルに行った。 ずいぶんと久しぶりである。前回はいつかと記憶をたどれば、2015年の秋に韓国人男性アイドルグループINFINITE(インフィニット)のレコーディングで行ったのが最後。それま…
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クインシー・ジョーンズとの極私的な思い出…27歳での初対面で「おい、若造!」と大声で吠えられた
投票日前夜、カマラ・ハリスが副大統領職公式Xアカウントで最後にポストしたのは、ツーショットを添えた故人への追悼メッセージだった。11月3日、米音楽プロデューサーのクインシー・ジョーンズが亡くなった。…
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票をつかむ言葉は、世論を動かす言葉と似て非なるものかもしれない
先の日曜(10月27日)の第50回衆議院選挙については、すでに多くの識者の言葉が出尽くした感がある。ましてやぼくみたいな政治素人が解説できるようなことが残されているとも思えないが、誰もが語る権利を有…
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ジャニーズ性加害問題は組織犯罪。喜多川ひとりを悪魔化して属人的問題に帰することは、巨大な性犯罪の矮小化につながる
目前に迫った衆議院選挙について語りたいのだけど、この1週間で旧ジャニーズ児童性加害問題に関して大きな動きがあったので、まずはその話から。 前回の本連載で、先週水曜(10月16日)にNHK稲葉…
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NHK、旧ジャニタレ起用再開のサスガ!「われわれは疑惑の風化に麻痺しすぎ、無自覚すぎではないか」
NHKが旧ジャニーズ事務所(現スマイルアップ)のマネジメント業務などを引き継ぐ「STARTO ENTERTAINMENT」所属タレントの番組起用を再開する意向を、稲葉会長が定例会見で明らかにした。故…
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田嶋陽子『わたしリセット』を読んで痛感…ぼくは彼女のこと、ちっともわかってませんでした。
大学時代のぼくは学外での音楽の仕事に意識とエネルギーの大半を使っていたせいで、いま内容を克明に憶えている講義は残念ながらほとんどない。じつにもったいないことをしたと後悔は尽きないが、わずかながら例外…
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ビヨンセのピッチ高めの歌声が聞こえてきそうな夜。狂気の沙汰に酔いから覚めた。
♪恋人よ、これが私の一週間の仕事です。テュリャテュリャテュリャリャ♪ ◆木曜(9月26日) ビルボードライブ東京の音楽イベント「松尾潔のメロウな夜間授業~R&Bの愉しみ~」を2日後に控え、その準…
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人生に必要なコト・モノのほとんどはR&Bというゲーム(でありビジネス)から学んだ。
今年6月、一度かぎりの予定で2年ぶりに復活した音楽イベント「松尾潔のメロウな夜間授業~R&Bの愉しみ~」。そのとき、2019年11月に同イベントが始まって以来最多となる参加者数を記録したのを受けて、…
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RKBラジオはぼくに自由をあたえてくれた。何がって、〈言論の自由〉を――。
2年半にわたり生出演を続けてきた福岡RKBラジオの朝ワイド番組「田畑竜介グローアップ」を降板することになった。番組スタートは22年3月末、本連載が始まる5ヶ月前。健在だった安倍晋三氏が首相在任中と変…
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小泉今日子×小林聡美『団地のふたり』を観て考えたこと
小泉今日子と小林聡美のダブル主演ドラマ『団地のふたり』が今月1日からNHK BSで始まった(日曜午後10時・全10回)。両者が一昨年に共演した向田邦子原作の舞台『阿修羅のごとく』は大評判となった。チ…
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「日本の芸能史の素性の後ろめたさを、歴史の中でどう受けついでいくか」という〈予言〉の重み
今回で連載も100回目。ご愛読に感謝しつつ、ぼくがヒーローと仰ぐ方の近刊をご紹介したい。8月最後の土曜(8月31日)、有楽町アイマショウで早見優ライブを楽しんだあと、隣りの席で観ていた音楽評論家のス…
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医者で文筆家の木村知さんと再会…最新刊『大往生の作法』に痺れ「人生の達成」を感じた
8月も終わりである。かつてそれは〈夏の終わり〉とほぼ同義だったが、いま8月が終わったからといって半袖のシャツをしまい込む人は皆無だろう。それでも毎年この時期になると〈区切りのような何か〉を感じてしま…