松尾潔のメロウな木曜日
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森永卓郎さんの覚悟は古賀茂明さんのそれと相似形 胸の中で「I am MORINAGA」を掲げてみる
「森永卓郎さんがご自分で『遺書』と言いきっている新刊、読みました? いきなり松尾さんの話がかなり長く出てきますよ」 きっかけは、ぼくが出演するラジオのリスナーから寄せられた情報だった。経済アナ…
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英BBC「補食者の影」を見て感じた “スター東山紀之”の声で語られる軽薄で空疎な言葉の危うさ
4月3日、ジャーナリスト津田大介さんが編集長を務める独立型オンライン報道番組『ポリタスTV』に初めて出演した。登録者数6万人を誇る人気YouTubeチャンネル。以前から同チャンネル有料会員だったぼく…
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14年続いた「メロウな夜」最終回は、奇しくも“ソウルの女王”アレサ・フランクリンの生誕祭だった
先月お伝えしたように、今週月曜(3月25日)の放送をもって、2010年3月から14年間にわたりお届けしてきたNHK-FMのR&B専門番組「松尾潔のメロウな夜(メロ夜)」が終幕した。この日の放送が57…
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小泉今日子さん、和田靜香さんとの「50代シャベリバ」で僕が強く共感したこと
主人公が〈穴〉をくぐって2024年から1986年に戻る設定のTBS金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』に、先週ついに小泉今日子が登場した。視聴者には説明不要だが、「ついに」という表現がこれほどしっく…
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小泉今日子さん、和田靜香さん、そしてぼく。意思表示を辞さない50代3人の言葉に耳を傾け、見届けてほしい
この連載が始まってまだひと月も経たぬ一昨年の9月にとりあげたのが、東京・下北沢の「本屋B&B」。本(Books)とビール(Beer)を意味する店名通り、酒やソフトドリンクを片手に読書やトークイベント…
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AYA SHIMAZU名義で世界デビュー 「歌怪獣」島津亜矢さんを巡る奇跡
歌手の島津亜矢をとりあげた3月3日の『情熱大陸』(TBS系)が大きな反響を呼んでいる。10日までTVerで無料視聴できるので、未見の方はご覧になることを強くお勧めする。 番組は、本領の演歌だ…
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「内なる偏見に気づいたら是正しよう」を否定する人はそういないはずだが…
昨夏からラジオでよく流れている、ACジャパンのジェンダー平等キャンペーンCMをご存じだろうか(テレビ版もあるが、ぼくは放映を観たことがない)。 まず包丁で食材をトントン刻む音が流れ、「キッチ…
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映画『ナワリヌイ』は必見 「諦めない」と答える明朗さがせつなく、逆に救いでもある。
3月15日から3日間の日程で行われるロシア大統領選まで1ヶ月を切った。5選を狙う現職のプーチン氏の圧勝が確実視される。2020年の憲法改正で大統領任期は通算2期となったが、過去の任期をリセットすると…
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NHK-FM「松尾潔のメロウな夜」終了決定 自分の番組打ち切りを体感するのは何ともせつない
2月14日に開催されたNHKメディア総局長会見で、ぼくが2010年から続けてきたNHK-FM「松尾潔のメロウな夜」の終了が公式発表された。 3月25日(月)の放送をもって、14年間の放送に終…
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クドカン×TBS磯山晶「不適切にもほどがある!」は旧ジャニーズ出演ゼロでも物足りなさ皆無
今週と来週の2週にわたって、最近もっとも心を揺さぶった2本の新作エンターテインメントをご紹介したい。いずれも「昭和」「中学校」「音楽」が大きな役割をはたしている両作品だが、作り手の生年は、1968年…
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今からでもいい、上川外相は麻生太郎氏の無礼を公の場で糾弾するべきだ
1月27日深夜、在京FM局J-WAVEの人気番組『TOKYO M.A.A.D SPIN』で、近田春夫さんと小泉今日子さんが、ぼくの新刊『おれの歌を止めるな ジャニーズ問題とエンターテインメントの未来…
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はっきり言おう、ミスコンなんて時代錯誤のイベントもうやめちゃいませんか?
今週月曜(1月22日)、『第56回ミス日本コンテスト2024』の最終審査が都内で行われ、愛知出身のモデル・椎野カロリーナさん(26)がグランプリに選ばれた。 ウクライナ人の両親のもとに生まれ…
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妻の実家の居間の壁に飾られた見慣れない刺繍絵をめぐるエピソード
正月、妻の九州の実家を訪ねた。 この冬に入って一番の寒さだった。木製の玄関扉のノブに手を伸ばす。こんなに重かったっけ。結婚して20年とすこし。この扉もそれと同じ長さの歳月を経たのだな。 …
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権力を監視すべき立場の放送人が、大臣や長官みたいなスタンスを気取ってどうすんのよ
本日1月11日、ぼくの新刊『おれの歌を止めるな』が発売された。先週お伝えしたように、この本は福岡RKBラジオ『田畑竜介Grooooow Up』での発言や新たな書き下ろしも収めているが、ベースとなって…
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ひとつだけ、音楽と同じくらい大切にしてきたものがある。
元日に発生した能登半島地震により被災されたみなさん、ならびにそのご家族やお近い方々に心からのお見舞いを申し上げます。みなさんの安全と被災地の一刻も早い復興を心よりお祈りするとともに、復興に尽力されて…
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SNSで最も引用されたのは「子どもの涙の上に成り立つようなアートって、ぼくら要ります?」
今年のクリスマスは今年最後の月曜日だった。毎週月曜にDJを務めているNHK-FM『松尾潔のメロウな夜』は年末特番のためお休み。そのかわりというわけではないが、ぼくはBS-TBS『報道1930』に初め…
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ぼくたちの日々には、もっと曖昧でユルい「愉しさ」が足りないのではないか
師走最初の土曜日(12月2日)の午後、東京・御茶ノ水のブックカフェ〈エスパス・ビブリオ〉で催された「泉麻人×一志順夫トークショー『昭和50年代の東京について語ろう』」は、サブカルチャーを偏愛する数十…
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『ティル』がいよいよ公開…米国の残酷すぎる史実が劇映画化される意義と意味
今週末12月15日(金)、『ティル』がいよいよ劇場公開される。1955年に米国南部で実際に起きた、14歳の黒人少年が壮絶なリンチを受けて殺害された事件と、その後に彼の母親がとった勇気ある行動を丹念に…
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舞台「外地の三人姉妹」は過去が題材だが、その描く先には未来がある
まず大きな声で言おう。KAAT(神奈川芸術劇場)で現在上演中の日韓共作舞台『外地の三人姉妹』。これは傑作。お時間のある方はぜひ足を運ぶべし。今度の日曜日(12月10日)まで。観て損はしません! …
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まさに中学受験? 大企業があげる過去最高益と危機的な生活苦が同時発生する現代ニッポン
見慣れない四字熟語のインパクトに惹かれ、書店でこの本を手にとった。やはりタイトルの力って大きいなぁ、としみじみ。教育ジャーナリスト・おおたとしまさの新著『中受離婚』(集英社)のことである。もちろん「…