持丸修一 76歳名将の高校野球論
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常総学院の故・木内幸男監督との思い出 引退パーティー後の監督カムバック就任には思うところも
公立高の竜ケ崎一、藤代を経て2003年、私は春と夏の甲子園で全国制覇の実績を持つ常総学院(茨城)の監督に就任しました。 それまで指揮を執っていた木内幸男さんは名将中の名将。後任者は苦労するだ…
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名将常総学院の故・木内幸男監督を語ろう 私が公立高教員から“職業監督”に転身した真意
実のところ、私は野球が好きなのかどうか自分でも分かりません。好きじゃないとこんな年までやってない? 確かに、それもそうかもしれません(笑)。でも、今まで2度、本気で辞めようと思ったことがある。 …
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温暖化のせいだけじゃない! 近頃の高校球児が暑さにやられる理由
今年の夏も、とにかく暑い。 専大松戸のグラウンドがある千葉県松戸市では6月中から最高気温30度超えの日が続き、7月に入ると日を重ねるごとに厳しさが増す一方です。報道によれば今年の夏は全国的に…
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握り潰されたスタンドの金網を見て痛感 選手が胴上げすべきは私じゃない
「主役は選手たち」 私のモットーのひとつです。 だからこそ、夏の大会が迫るこの時期になると、余計に思うことがある。 選手たちがメディアから取材をしてもらい、意気込みや目標を尋ね…
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50年以上やっていても不安に襲われる 夏の地方大会で起こる「大番狂わせ」の謎解き
3年生にとって最後の夏が目前に迫りました。 時間が過ぎるのはあっという間です。春のセンバツが終わると息をつく間もなく春季大会、関東大会に突入。そして今度は夏の千葉県大会ですからね。シード権を…
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あなたは「最後の夏」に控え選手を「記念出場」させますか?
突然ですが、読者の皆さんに質問です。 舞台は夏の県大会。大きく得点を離された試合の九回、相手チームの勝利がまず揺るがない状況だとします。あなたが監督をしていたら、最後の夏になる3年生のベンチ…
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勝利至上主義は否定しないが私は違う…大阪の有望中学生を紹介されても「結構です」
「高校野球はあくまで教育の一環。勝利至上主義はアリか、ナシか」 そんな議論が定期的に起こります。意外に思われるかもしれませんが、私は「アリ」の立場です。 学校、監督によって野球への向き…
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唯一の趣味は車 今年4月に愛車が届くもタイミングが悪かった
今回は趣味の話です。 私は酒もたばこも、ギャンブルも一切やりません。起きている時間の大半を野球につぎ込んでいるから、旅行に行く暇もない。そんな私の数少ないお金の使い道が車です。 大会…
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投手の実力を見極めるコツは「何も言わないこと」 日本ハム上沢直之がいい例
28日に閉幕した春季関東大会はベスト4で締めくくることができました。 関東大会は、結果はともかく、平野以外の投手の育成、発掘を心掛けました。夏の甲子園は球数制限があるし、選手の将来を考えると…
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「鬼の持丸」と言われた私がなぜ変わったか…プロ野球OBからの一言にハッとした
私の周囲には日刊ゲンダイの愛読者が少なくないようです。 4月中旬のある日のこと。野球部のグラウンド付近を散歩していると、工場の前で捨てられたサボテンを見つけました。今にも朽ち果てそうな姿で、…