有名病院 この診療科のイチ押し治療
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【不妊】独協医科大学越谷病院リプロダクションセンター(埼玉県越谷市)
日本で不妊症に悩むカップルは6組に1組といわれ、男性不妊患者も約50万人以上いると推測されている。同院はこれまで泌尿器科が男性不妊の治療に力を入れて取り組んできたが、今年7月、体外受精や顕微授精など…
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【めまいリハビリ】横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科(横浜市中区)
いくつも病院を渡り歩いても治らない。どこを受診しても同じ薬が出される。「精神科へ行きなさい」と言われた――。 そんな“めまい”に悩まされている患者が日本全国、海外からも紹介されてくる。めまい…
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【便失禁】指扇病院・排便機能センター(埼玉県さいたま市)
便が漏れて、パンツを汚してしまう「便失禁」。最も多い原因は、加齢で肛門を締める括約筋の力が弱まるケースだ。しかし、直腸がんの手術の後遺症や過敏性腸症候群、女性では出産時の括約筋の損傷などでも起こる場…
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【漏斗胸の手術】 湘南鎌倉総合病院・胸壁外科(神奈川県鎌倉市)
胸がくぼんだ状態になる「漏斗胸」や、逆に胸骨の一部が突出する「鳩胸」。先天性の胸郭変形疾患で、胸を囲む肋骨や肋軟骨が長くなりすぎ、ゆがみが生じて起こると考えられている。発症頻度は、漏斗胸で約1000…
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【在宅・入院の緩和ケア】要町病院・緩和ケア科(東京都豊島区)
「がんになったとき、こんな病院が近くにあったら……」と思わせる特色がある。がんの早期から末期まで“いつでも、どこでも切れ目のない緩和ケア”という理想を実現させている点だ。 「緩和ケア病棟」という…
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【突然死の予防】横浜南共済病院・循環器内科(横浜・金沢区)
国内の突然死は年間約10万人いるといわれ、その6割が心臓の異常で起こる心臓突然死。原因の大半は不整脈のひとつ「心室細動」だ。 心室細動は、心筋梗塞や肥大型心筋症などの心臓病があると起こりやす…
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【HIV】豊島病院・感染症内科(東京・板橋区)
セックスによる感染が9割以上を占めるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)。 感染すると無症状のまま体の免疫細胞が破壊され、活動性結核やカポジ肉腫など、指定される23のいずれかの病気を発症して初めて…
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【鼻づまりの手術】神尾記念病院(東京・神田淡路町)
創業100年を超える歴史をもつ耳鼻咽喉科の専門病院。人工内耳の手術を日本で最初に行うなど耳領域の治療を得意としてきたが、近年は鼻領域の治療にも力を入れ、特に鼻づまり症状に対する手術件数は全国トップク…
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【慢性疲労症候群】 静風荘病院・女性外来(埼玉県・新座市)
突然、原因不明の激しい疲労感に襲われ、体の痛み、思考力の低下、睡眠障害などの多彩な症状が持続する「慢性疲労症候群(CFS)」。国内の推定患者は24万~38万人といわれ、約3割がほぼ寝たきり状態でいる…
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【診断がつかない症状】 千葉大学医学部付属病院総合診療部(千葉市中央区)
総合診療科(部)は、特定の臓器や疾患領域に限定せず多角的に診療を行う部門。症状の原因が分からない場合や、発症頻度の低い珍しい病気に対し、適切に診断をつける科でもある。 普通の総合診療科は、かかりつ…
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【腫瘍IVR】 国立がん研究センター 中央病院・IVRセンター(東京・築地)
「IVR」(インターベンショナル・ラジオロジー)とは、X線やCTなどの画像で体の中を透かして見ながら、カテーテルや針を使って行う治療法の総称。「画像下治療」とも呼ばれ、心臓や脳の血管内治療なども含まれ…
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【多汗症手術】 NTT東日本関東病院ペインクリニック科(東京・五反田)
他人と握手できない。パソコンやスマホが壊れてしまう。試験の解答用紙が破れてしまう――。どれも手のひらの多汗症に悩む患者の訴えだ。 厚労省の調べでは、原因となる病気がないのに手のひらや足の裏、脇…
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【口唇口蓋裂】東京医科大学病院 口唇口蓋裂センター(東京西新宿)
生まれてきたばかりのわが子に先天異常が見られたら、親のショックははかり知れない。 顔面で最も高い頻度で起こるのが、上唇や上顎が裂けた状態の「口唇口蓋裂」だ。世界でもアジア人の発生率が高く、日…
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【早期肺がんの単孔内視鏡治療】 日本医科大学千葉北総病院・呼吸器外科(千葉・印西市)
できるだけ体を傷つけたくない――。そう考えている人には見逃せない手術法だ。 現在、肺がん手術の主流となっている胸腔鏡下手術は、脇の下を大きく切開(20センチくらい)する開胸手術と違って、体へ…
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【超微小外科手術】 東京大学附属病院形成外科・美容外科(東京・文京区)
漫画「ブラック・ジャック」の世界が現実のものになりつつある。 形成外科分野に、失った体の一部の形や機能を復元する再建外科がある。特に、顕微鏡を見ながら直径1・5~3ミリ前後の血管や神経をつな…
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【がん患者の心のケア】 埼玉医科大学国際医療センター・精神腫瘍科(埼玉・日高市)
精神腫瘍科は、がん患者の心のサポートや治療を専門とする。同院は、大学病院としては日本で初めてその診療科目を掲げた。がん患者の心の状態について、診療科長の大西秀樹教授(顔写真)はこう説明する。 …
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【高気圧酸素】荏原病院・脳神経外科(東京・大田区)
連休明けや夏場になると高気圧酸素治療の患者が増える。スキューバダイビングで起こりやすい減圧症や空気塞栓症に効果的だ。 患者を高気圧(2~2・8気圧)のタンク内に収容。高濃度(100%)酸素を…
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【肝臓がん無痛ラジオ波焼灼】 杏雲堂病院・消火器肝臓内科(東京・神田駿河台)
「眠っている間に治療が終わる」「痛みや恐怖心がない」――。そんな患者の声が評判となり、遠方からの受診者も多い。肝臓がんに対する「無痛ラジオ波焼灼療法」。6年前に帝京大学ちば総合医療センターから赴任して…
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【バレエ外来】 永寿総合病院・整形外科(東京・上野)
同科は、1994年に国内初のバレエダンサー障害の専門外来(第一人者の故小川正三医師が担当)を開設。その4年後から同外来(毎週水曜の午後)を引き継いできたのが平石英一主任部長だ。これまで診てきたダンサ…
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【食道がんの鏡視下手術】 昭和大学病院消化器・一般外科(東京・品川区)
群馬大学病院や千葉県がんセンターで、術後に患者が相次いで死亡したことで腹腔鏡手術の安全性に注目が集まっている。患部に数カ所小さな穴を開け、内視鏡や器具を挿入して手術する“鏡視下手術”。患者の体への負…