【在宅・入院の緩和ケア】要町病院・緩和ケア科(東京都豊島区)

公開日: 更新日:

がんになったとき、こんな病院が近くにあったら……」と思わせる特色がある。がんの早期から末期まで“いつでも、どこでも切れ目のない緩和ケア”という理想を実現させている点だ。

「緩和ケア病棟」という区分は取らず、緩和ケアの患者はすべて急性期の一般病棟で受け入れ、実働139床中70床を緩和ケア科(第3内科)の患者に割いている。在宅医療を希望すれば、併設する「要町ホームケアクリニック」が24時間、365日対応してくれる。

「病院から在宅へ、在宅から病院へと小回りのきく施設(体制)がないと、がん患者さんは地域へ帰れない」というのが、クリニックの院長を兼務する吉澤明孝副院長がもつポリシーだ。

「退院して自宅へ戻ったがん患者さんは、他の病気と違い、急にさまざまな症状が表れることがある。そんなとき、家族は不安になっていったん入院させたいと思うものです。しかし、がん基幹病院などは、終末期の患者さんは受け入れにくいのが現状です」

 多くの病院が一般病棟で緩和ケアの患者を受け入れないのは、緩和ケア病棟を設けてDPC(包括医療費支払制度方式)を採用しないと経済的にペイしないからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ