【鼻づまりの手術】神尾記念病院(東京・神田淡路町)
創業100年を超える歴史をもつ耳鼻咽喉科の専門病院。人工内耳の手術を日本で最初に行うなど耳領域の治療を得意としてきたが、近年は鼻領域の治療にも力を入れ、特に鼻づまり症状に対する手術件数は全国トップクラスを誇る。
4代目の理事長・院長を受け継ぎ、鼻腔と副鼻腔の手術を専門とする神尾友信院長が言う。
「慢性的な重度の鼻づまりを引き起こす疾患には、主に肥厚性鼻炎や慢性副鼻腔炎(蓄膿症)があります。単科の専門病院ということから患者さんは難治の重症例が多く、首都圏近郊にとどまらず、北海道から沖縄、海外からも来院されます」
肥厚性鼻炎は、アレルギー性鼻炎などで鼻粘膜の炎症を何年も繰り返すと次第に腫れの引きが悪くなり、粘膜が肥厚したままの状態になる。また、鼻づまりに即効性がある血管収縮薬(点鼻)を必要以上に頻用することでも起こる。
「常に両側の鼻づまりが起こるので入眠を妨げ、口呼吸になるのでイビキや睡眠時無呼吸の原因にもなる。それに、鼻からの吸気の加湿ができないので、風邪などもひきやすくなります」