【早期肺がんの単孔内視鏡治療】 日本医科大学千葉北総病院・呼吸器外科(千葉・印西市)

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 できるだけ体を傷つけたくない――。そう考えている人には見逃せない手術法だ。

 現在、肺がん手術の主流となっている胸腔鏡下手術は、脇の下を大きく切開(20センチくらい)する開胸手術と違って、体への負担が格段に軽い。

 ただし、同じ胸腔鏡下手術でも、いくつか種類がある。テレビモニターと小切開の部分からの直視観察を併用する「胸腔鏡補助下手術」や、テレビモニターの観察だけで手術する「完全胸腔鏡下手術」などだ。

 同科は、その胸腔鏡下手術よりもさらに侵襲が少ない「シングルポート(単孔式)胸腔鏡下手術」(以下、シングルポート)を手掛ける数少ない施設だ。平井恭二病院教授が言う。

「切開は1カ所のみで、サイズは切除した肺葉が無理なく取り出せる4~5センチ。そこから内視鏡や鉗子などを挿入して手術します。肺がんだと基本的にはステージⅠ期の早期がんが対象。リンパ節転移のない長径2~3センチ程度の限局した腫瘍です」

 肺は、右側に3つ、左側に2つある「肺葉」に分かれている。現時点でエビデンスがあるのは、がんのできた肺葉を丸ごと取る「肺葉切除+リンパ節郭清」で、これが標準手術だ。

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