独白 愉快な“病人”たち
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フリーアナ橋谷能理子さん 聴神経腫瘍から4年半…「下り階段は絶対に手すりが必要でした」
「聴神経腫瘍」は10万人に1人しかいないような珍しい病気で、一言で言えば良性の脳腫瘍です。良性とはいえ脳腫瘍ですからショックでしたが、告知から2日目ぐらいには立ち直って、聴神経腫瘍についてできる限り調…
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乳がんを克服した藤森香衣さん「亡くなった友人の言葉が救ってくれた」
「ステージ0期の非浸潤」という超早期発見だったので、治療は右胸の全摘手術だけ。入院は9日間でした。それだけ聞くと簡単に治ったようですけど、不安や迷いは数多くありました。今なら、「そこは心配しなくていい…
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脳梗塞を乗り越えたLE VELVETS佐賀龍彦さん「目覚めたら右半身がまったく動かない状態に…」
「放っておいたら破裂して、くも膜下出血を起こすかもしれないから手術しましょう」 そう言われて手術したら、「脳梗塞」になって右半身が動かなくなってしまいました。 始まりは数年前からひどい…
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善本考香さん 子宮頸がんで転移と再発を繰り返し…「ただ死ぬのが怖かった」
治療しても治療しても、転移・再発を繰り返しました。余命宣告もされましたし、「ここまでして生きる意味ある?」と思ったこともあります。でも、諦められなかったんです。自分の命を自分で救いたかった。治療を続…
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小倉一郎さん肺がんとの闘い「子供たちに伝えたとき、ガマンしていた涙がワーッと」
去年3月、ステージ4の「肺がん」と宣告されました。判明したきっかけは骨折でした。一昨年12月、ドラマ「さすらい署長 風間昭平」(テレビ東京系)のロケ先の福島で、移動車のレールの枕木の下に右足先が入り…
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便器を抱えたまま…リポーターの菊田あや子さん“めまい症”との苦闘
今年1月3日でした。朝6時に起きたら、突然、地球がグルングルン回ったの。オエ~ッとなってトイレに行ったけれど、喉に指を突っ込んでも何も出ない。なんとかして吐こうとして吐く体勢になると、またグルグル回…
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元芸人の宮野貴至さんは希少がんで左腕切断を即決…実はイキッていた
「類上皮血管肉腫」は100万人に1人、「類上皮肉腫」は年間罹患数20~30人という希少がんで、両方を発症したケースは、今のところWHO(世界保健機関)には報告がないそうです。世界でたった1人の病気にか…
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心当たりは大ありでした…ギタリストの山下拓実さんバセドー病を語る
2017年、それまで毎日やっていたランニングの最中に乗り物酔いのような状態になって、嘔吐しちゃったんです。たまたまかなと思ったんですけど、ライブをやるたびに体調が悪くて、マネジャーに症状を話したら、…
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糟谷悟さんは悪性リンパ腫を克服「ランナーでなければ気づけなかった」
「調べられる検査はなんでもしてください。自分は絶対、病気だから」 そう医師に訴えて、やっと見つけてもらった「悪性リンパ腫」でした。ステージは2。割と早く気づいた方だと思います。 それは…
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ヒロシさん痔ろう壮絶経験…ロケ先の熊本で入院し肛門の脇に管がささったまま帰京
「え? 入院!?」 こう言っては何ですが、「痔」ぐらいのことで? という驚きと、そんなにひどいのか……という思いが入り交じりました。 何より入院なんて怖いじゃないですか。僕は健康診断の…
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元気だったので驚いた…小説家の水戸泉さん子宮体がんを振り返る
去年6月に子宮と卵巣、卵管、リンパ節の全摘出手術を受けました。その後、12月まで抗がん剤治療をして、現在は経過観察中です。 異変は昨年2月でした。突然、生理が止まらなくなったのです。それまで…
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「とうとう来ましたか」と言われ…俳優・前田吟さん狭心症のカテーテル手術を振り返る
病気の話ね、いろいろやってるからね。一番新しいのは去年の「白内障」の手術。だけどやっぱり5年前の「狭心症」が大変だったね。 初めて心臓に異変を感じたのは、70歳の手前。いつも朝一番の新幹線に…
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元関脇・豊ノ島さんはてんかんの発作を4回経験…「気づくといつも病室でした」
小学校2年生の冬休みだったと思います。朝、母親に起こされて目覚めたけれど、もう少し寝ようと思ったところから記憶がなくて、気づいたときには病室にいました。姉の話によると、痙攣して泡を吹いて白目をむいて…
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作家・佐川光晴さんは重症肺炎を経験「離れた場所で暮らす長男に電話で遺言をしました」
私が常ならぬ様子で横たわったまま動かなくなり、白目をむいたり、急に立ち上がってバッタリ倒れたりしたので、そばにいた妻と次男は「死んでしまうかもしれない」と本気で心配したそうです。退院してから聞いた発…
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緩和ケア医の山崎章郎さん 抗がん剤の過酷な副作用を経験して「がんと共存」を選択
「手術後の大腸には問題ないですが、両側の肺に多発転移があります」 副作用に苦しみながら再発予防目的の経口抗がん剤治療を続け、もう1クールというところで、主治医からそう告げられました。手術した時…
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大腸がんを克服したフリーアナの原元美紀さん「病院に行かないなら離婚する」と夫に言われ…
2007年5月に4泊5日の入院で、大腸内視鏡による1.8センチの腫瘍摘出手術を受けました。後日、病理検査の結果を夫と聞きに行くと、「腫瘍は悪性でした」と告げられました。 それがあまりに爽やか…
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境界悪性腫瘍で卵巣を摘出 フリーライター野原広子さん「手術前の説明がきつかった」
卵巣摘出手術を受けたのは昨年10月4日でした。春ごろからなんとなく太ってきたというか、お腹が膨らんできた違和感があって、何だろうと思っている間に尋常じゃない大きさになってきたので、8月に区の婦人科検…
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トレーナーの鳥谷剣さん ネフローゼ症候群で高2の春に入院し甲子園でプレーする仲間を病室のテレビで…
はじまりは突然で、前触れは何もありませんでした。当時、高校2年で野球部の練習が厳しかったため、感じていなかっただけかもしれません。 その朝、両親に「顔がむくんでるね」と言われたのですが、気にせずいつ…
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声優・野下真歩さんは重症筋無力症と闘う「仕事に戻れるわけがない…涙が出た」
2018年春に「重症筋無力症(MG)」と診断され、4カ月の入院生活を送りました。幸い仕事ができるくらいまで回復しましたけれど個人差の大きい病気なので中には車いす生活を余儀なくされる人もいる難病です。…
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てんかん講師のリンカーン中村さん「初めて生まれてきてよかったんだと思った」
「てんかんってあれでしょ。泡吹いて倒れちゃうやつでしょう?」とよく言われるんですけれど、てんかんにも種類があって、症状は人によってさまざまです。僕の場合は一瞬ピクッとなって、その後、けいれんする発作に…