役に立つオモシロ医学論文
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新型コロナは屋内では2メートル以上の距離でも感染 論文報告
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためには、ワクチンの接種、マスクの着用、手指衛生のほか、「フィジカルディスタンシング」と呼ばれる対人距離の確保も効果的です。 くしゃみ、咳、会話などで発生す…
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台風の接近で死亡リスクがアップする 米国医学誌で解析報告
熱帯から亜熱帯の海洋上で発生する低気圧を熱帯低気圧と呼びます。発生場所や低気圧の強さに応じて「台風」「ハリケーン」「サイクロン」など、異なる名称で呼ばれますが、本質的には同じ気象現象です。 …
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新型コロナワクチンの種類で心筋炎のリスクは異なる?
心臓の筋肉に炎症が起きてしまった状態を心筋炎、心臓の筋肉の周りを覆っている膜に炎症が起きてしまった状態を心膜炎と呼びます。頻度としてはまれですが、新型コロナウイルスワクチンの接種後に、心筋炎や心膜炎…
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高血圧の予防は「何を食べるか」より「いつ食べるか」が重要
血圧は午前中に上昇しやすく、午後に低下しやすいことが知られています。血圧に限らず、ホルモンバランスや睡眠・覚醒など、体の生理的な機能はおおよそ1日の周期を持つリズムで調節されており、これを概日リズム…
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感染予防のための行動は情報の入手経路によって違いがある?
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、さまざまなメディアを通じて感染予防に関する情報が発信されてきました。情報の伝達という意味では、Twitterなどのソーシャルメディアが果たす役割も大きく、良くも…
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妊娠中のコロナワクチン接種で子供にも免疫が引き継がれる?
重症化しにくいといわれている子供の新型コロナウイルス感染症ですが、これまでに報告されている研究データ48件の統合解析によれば、1歳未満の乳児感染例では、重症化した子供が14%を占めていました。しかし…
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マスクの着用は感情の読み取りを妨げる? 学術誌で研究報告
マスク着用の徹底やワクチン接種の普及などによって、新型コロナウイルス感染症による死亡者数は減少しました。そのような中で厚生労働省は、身体的な距離が十分確保でき、会話をほとんどしなければマスクを着用す…
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長生きを希望しない人は本当に早死にしてしまう?
厚生労働省が2020年に集計したデータによると、日本人の平均寿命は男性で81.6歳、女性で87.7歳と、過去最高を更新しました。 しかし平均寿命が延びたからといって、健康寿命まで延びるとは限…
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視力低下の原因は学歴社会にある? 中国の研究チームが報告
中国では、遠くのものが見えにくくなる近視の人の割合が世界的にも高く、7~18歳の半数以上が視力の障害を患っているといわれています。近視の原因はさまざまですが、屋外での活動時間が短い、読書やスマートフ…
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高麗人参の滋養強壮効果で寿命が延びるのか? 5万人超を解析
2000年以上の歴史を誇る中国の伝統的な健康食材に「高麗人参(朝鮮人参)」があります。疲労回復や食欲不振など、滋養強壮目的で用いられることの多い高麗人参は、日本でも医薬品や健康食品として販売されてい…
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大統領選挙はストレス大で心臓に悪い? 米国医学誌で報告
米国心理学会が行った2017年の調査によれば、将来に対する漠然とした不安や政治情勢は心理的ストレスの主要な原因であることが報告されています。2020年の調査ではまた、政局を大きく左右する米国大統領選…
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心筋炎リスクは非新型コロナワクチンの方が3倍高かった
新型コロナウイルスワクチンによる副反応は、接種部位の痛みや腫れ、頭痛、発熱などが一般的で、通常は短期間のうちに治まります。一方で、同ワクチン接種後に心筋炎を発症した症例が報告されており、ワクチンとの…
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コロナワクチンの子どもに対する効果は? 世界的医学誌で報告
2022年1月、厚生労働省は5~11歳の子どもに対するファイザー社製の新型コロナウイルスワクチンを特例承認しました。 成人に対する同ワクチンの効果は、すでに複数の研究論文で優れた有効性が示さ…
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1秒間に発音できる「タ」は何回?舌の動きとフレイルの関連性が判明
加齢により心と体が衰えることを「フレイル」と呼びます。虚弱とも訳されるフレイルは、病気とは言えないものの健康を損ないやすい状態であり、高齢者の入院リスクや死亡のリスクと関連することが知られています。…
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健康的な食事で寿命が10年延びる? 海外医学誌で研究論文
食事は健康の維持や増進にとって、最も基本的な営みのひとつです。食事と健康への影響を調査した研究論文によれば、食事に関連した死亡や病気などによって失われた健康寿命は、世界195カ国の総計で2億5500…
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買い物を楽しんで健康増進 リハビリ成功のカギは「ナッジ」にあり
高齢化が進む先進諸国では、高齢者の身体機能や認知機能の低下が社会問題となっています。そのため、専門家による適切なリハビリ(リハビリテーション)は、高齢者の生活の質を維持・改善する上で重要な役割を担っ…
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温浴後の早めの就寝で夜間頻尿が減る? 夜中のトイレ対策
トイレの回数が多いことを「頻尿」と呼びます。頻尿の原因はさまざまですが、季節との関連性が知られており、寒い冬の時季に頻尿が起こりやすくなります。その理由として、気温が低い環境では汗をかきにくく、尿量…
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低カロリー食品は無意識のうちに食べすぎてしまう…論文で報告
ダイエットに関心が高い人では、食品のカロリー量が気になることでしょう。低カロリーな食品を選ぶことは、健康にも良いイメージがあります。一方で、カロリーが低いからと安心し、食べ過ぎてしまうことはないでし…
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披露宴でのコロナ感染 ワクチンを接種していれば大丈夫?
新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの日常生活に大きな影響を及ぼしました。2年以上に及ぶコロナ禍において、人が集まるお祝い事やイベントの開催を見送った方も多いと思います。実際、屋内に多くの人が集ま…
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食事に関連する温室効果ガスの3割は肉類 菜食が温暖化を防ぐ?
気候変動をもたらす温室効果ガスの排出原因は、主に石油や石炭の燃焼で生じる二酸化炭素です。しかし、食糧生産による温室効果ガスの排出量も軽視できません。とりわけ、牛をはじめとした家畜のげっぷや排泄物には…