天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」
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摂食、排泄、睡眠…日々の生活の恒常性を崩してはいけない
前回お話ししたように、近年は食事と心臓疾患の関連についての研究が盛んに行われています。そのほとんどは、いま健康な人が病気にならないようにする1次予防のための効果を調べた研究で、肯定的な結果が出ている…
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食事と心臓疾患の関係 研究結果に右往左往してはいけない
このところ、心臓疾患と食事の関係についての研究が盛んに実施されています。最近では、カナダの研究チームが「乳製品の摂取が心臓疾患による死亡や発生リスクの低下に関連している」と報告しています。世界21カ…
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左心耳切除術のための新たな治療器の開発を進めています
これまで何度か紹介しているように、心臓手術を受けた後の脳梗塞を予防するために有効なのが、術中にプラスして行う「左心耳」の手術です。左心耳とは、心臓の左心房の上部にある袋状の突起物です。心臓と同じよう…
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検査による予後予測から「予防的手術」を実施するケースも
遺伝子、血液、画像といった検査が進化したことで、「将来的にどんな病気になりやすいかどうか」がわかるようになってきました。がんや認知症などがよく知られていますが、心臓疾患についても、検査で将来の発症リ…
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体への負担が少ない心臓検査は1回受けてみる“勇気”が大切
近年、心臓疾患の手術では、体への負担が少ない非侵襲的検査が非常に重要であることを前回お話ししました。ここ10年、コンピューター技術の発達によって、CT、MRI、超音波(エコー)といった画像診断が急…
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非侵襲的検査の進歩が心臓治療の新しいエビデンスをつくる
中~高リスクの心臓疾患があって心臓手術を待機している患者が、心臓以外の手術を受ける場合、術前に身体的負担がかからない非侵襲的な心臓検査を受けた方が1年生存率が改善され、入院期間も短縮される――。カナ…
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遠隔診断は心臓細動の早期発見と適切な治療に役立つ
命に関わるような脳梗塞や心不全の発症リスクをアップさせる「心房細動」は、早期に発見して適切なタイミングで治療を始めることが重要です。しかし、心房細動はこれといった自覚症状がない場合も多く、きちんと診…
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心房細動の人は脳梗塞だけでなく心不全にも注意が必要
超高齢社会の日本では、心房細動の患者さんが増えているということはこれまで何度かお話ししてきました。現在、日本の心房細動患者は80万人といわれ、2030年には100万人を突破するとみられています。 …
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ベトナムは若手医師のモチベーションを上げてくれる
8月中旬に出向いたベトナムでは、4例の手術のほかに国防医科大学の学生と研修医を相手に1時間ほど講義を行いました。私が日本語で話し、通訳担当者にベトナム語に訳してもらう形で、ベトナムの医療の印象や日本…
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弁膜症 ベトナムでも日本と同じ時間・内容の手術ができた
8月中旬に訪れたベトナムでは、冠動脈バイパス手術のほかに心臓弁膜症の手術を3例行いました。 いまのベトナムの社会環境は30~40年前の日本を見ているかのような印象で、公衆衛生がまだ不十分なた…
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圧倒的な薬剤不足の環境でもオフポンプで冠動脈バイパス手術をやりきった
8月中旬に4泊6日の日程でベトナムに単身で出向き、3施設で4例の手術を行った話を続けます。 ひとりで渡航したのは、現地のスタッフと一緒に手術をすることで、ベトナムの若手医師たちに自分の技術や…
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“単身ベトナム遠征”で実施した手術が医療の発展につながる
8月中旬に4泊6日のスケジュールでベトナムを訪れました。今春、正式に提携を結んだ国防軍医科大学付属病院からの手術指導要請に応えた“遠征”です。 3施設で4例の手術を行い、1人は狭心症の冠動脈…
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犬を飼っているとストレスが癒やされて心臓病リスクが減る
犬を飼っている人は心臓疾患にかかるリスクが減る――。海外にはこんな調査の報告があります。スウェーデンの研究チームが340万人を対象に12年間にわたって医療記録を分析したところ、一人暮らしで犬を飼って…
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心臓病手術後に要介護にならないためには脳梗塞を防ぐ
人生100年時代になり、避けては通れないのが介護の問題です。00年は218万人だった要介護認定者数は、17年には600万人超まで増加しています。心臓疾患は高齢者に圧倒的に多いだけに、中には手術を受…
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覚醒下心臓手術は特殊な状況でなければメリットは少ない
今年2月、旭川医科大学で局所麻酔による覚醒下での心臓弁膜症の手術が行われ、無事に成功したことが報じられました。 患者は僧帽弁閉鎖不全症の40代男性で、全身麻酔用の麻酔薬と鎮痛薬にアレルギーが…
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心臓が弱っている人は水分の取り過ぎに注意が必要
酷暑が続き、毎日のように熱中症で倒れる人が相次いでいます。予防のためには小まめな水分摂取が大切ですが、心臓が弱っている人は注意が必要です。水分の過剰摂取が心臓に負担をかけ、酷い場合には重症化してしま…
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女性の「発作性心房細動」は男性より早いタイミングで発症
前回はとりわけ高齢女性に多い心臓疾患として「大動脈弁狭窄症」を取り上げました。ほかに女性に多く見られるのが「発作性心房細動」という不整脈です。40歳を越えて仕事や子育てが一段落ついた頃に表れるケース…
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増加傾向の「大動脈弁狭窄症」は高齢女性に圧倒的に多い
心臓疾患の中には、男性と女性で発症数や症状にはっきりした差が表れるものがあります。一昨年の2月には、日本性差医学・医療学会が「心臓病の男女差にもっと注目するよう求める声明」を公表したように、明らかな…
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足の血管まで診てもらうには「足の専門外来」を選ぶ
これからの心臓血管外科では、「足の血管」の治療がこれまで以上に注目されていくのは間違いありません。 加齢、遺伝、妊娠・出産、長時間の立ち仕事などが原因で静脈の弁が壊れてしまうと「下肢静脈瘤」…
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海外留学は若手外科医にとって大きなプラス
海外で活躍する日本人の若手心臓外科医が増えていて、いまのままでは近い将来、日本国内で心臓外科医の「空洞化」が起こるのではないかと懸念されています。 私も、若い頃は海外で腕試ししてみたいという…