認知症を予防する補聴器のすべて
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補聴器を検討している方に覚えておいてほしい3つのこと
これまでほぼ2年にわたり、本連載で補聴器の情報を届けてきました。 連載最後となる今回は、補聴器に関する「覚えておいてほしい3つのこと」を改めてお伝えしたいと思います。 それはまず「難…
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補聴器使用者はそうでない人より認知機能低下が抑制される
本連載を読んだというお客さまから「認知症は補聴器で予防できるの?」という疑問をいただくことがあります。 補聴器は医療機器です。医療機器には、効能効果が厳密に定められており、現時点で補聴器に定…
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補聴器で「聴く」力を取り戻し、人生をもっと謳歌しよう
「『補聴器、どうしよう?』と迷っている気持ちもわかるけど、こんな便利な道具、活用しない手はないと思う。ひとつどうです。気軽に試してみたら。私の噺だって、もっともっと楽しまなきゃもったいないですよ!」 …
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あの男性が寡黙なのはもしかしたら聞こえが悪いのが原因かも
あなたは1日のうち、どれぐらい人と会話していますか? 国立国語研究所が「大規模日常会話コーパスに基づく話し言葉の多角的研究」(2016年4月~2022年3月)内で、「一日の会話行動に関する調…
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補聴器は耳の不自由な人にとって人生の「歩調器」でもある
先日、60歳代前半の男性のお客さまにご来店いただきました。 この方は複数の会社で監査の仕事をされており、仕事の中で常に細かな数字を交えた打ち合わせや、会議をしたりすることが多いのですが、いつ…
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近視でメガネは平気でかけるのに補聴器は…梅沢富美男さんのエピソード
俳優の梅沢富美男さん(72)がテレビ朝日系「徹子の部屋」にゲスト出演され、ご自身が昨年から補聴器をつけるようになったことや、つけるきっかけなど、補聴器にまつわるご自身の体験をお話しになっていたのを拝…
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最愛の娘を亡くし生きる気力や聞く欲求を失っていた女性が…
補聴器によって生き方が大きく前向きに変わった──。そんな話を聞くことは珍しくありません。さまざまな人生の転機に補聴器の存在があり、日々それに立ち会わせていただいています。 最近、70代の女性…
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補聴器は買えばOKではない 資格を持った専門家の調整が大事
資格を持った専門家が調整することが補聴器の満足度の高さにつながる──。それを示す調査結果が先月末に発表されました。補聴器メーカーなどで構成される「日本補聴器工業会」などが実施したもので、日本における…
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新しい世代の補聴器に変えたら人の声や音が自然に聞こえるように
以前、この連載記事を読んでご来店いただいた70代の女性のお客さまがいました。この方は、これまで使われていたものと同じメーカーの、一番新しい機種を試されました。 すると「人の声や音が、今自分が…
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ほんの小さな音も脳を刺激して生活を豊かにしてくれる
世の中には音があふれています。小鳥のさえずりや蜂の羽音、人間同士の会話、さらには自動車のエンジン音に建設現場の槌音(つちおと)と、音は日常生活を豊かにしてくれます。 もちろん、そんな音が聞こ…
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補聴器で会話が聞こえるようになったら新しいことを始めたくなった
70代後半の女性のお客さまがいらっしゃいました。長年の趣味が、麻雀。ところが、近ごろはそこでの会話が聞こえづらくなり、行きたくないと思うことも増え、一時は落ち込んでいらっしゃったそうです。ある時、こ…
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つけ続けたから補聴器を体の一部のように使いこなせるようになった
補聴器を購入されるみなさんは、基本的には生活の中で不便を感じ、困った末に購入を検討されます。しかし、自分さえ我慢すればなんとかやり過ごせると思っている方もいます。 そういう方が「でも、やっぱ…
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補聴器は購入後の調整が必要 聞こえづらければ早めに相談を
これまでご来店いただき補聴器を購入された方の事情はさまざまです。その方の聴力や生活環境に応じておのずと補聴器を使う目的も変わってきます。補聴器はその人の心と体を支えるだけでなく、社会参加を促す社会イ…
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どんな場面でどう聞こえるようになりたいか 具体的にイメージして言語化する
お客さまの中には、実は以前にも別の店で補聴器を購入されたことがあるという方がいます。 そして、そんな方の中に比較的多いのが、販売店に勧められるままに、よく分からずに機器を購入してしまったとい…
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求める補聴器のニーズは利用者それぞれ 最新式が合うとは限らない
先日、90代の男性のご自宅に訪問しました。息子さんが一緒に住まれています。 息子さんの話によると、4年ほど前に他のメーカーで補聴器を購入したが、いまいち聞きづらく「ないよりはマシ」といった程…
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98歳でも遅くない! 補聴器と一緒にアクティブ人生の始まり
おかげさまでこの連載も60回を超えました。最近ではネットニュースにも転載され、読者からのコメントもよくいただけるようになり感謝しています。 そんな中、「気持ちが若い人ほど補聴器使用が早いと思…
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難聴が高度なら障害者手帳の取得で片耳分の自己負担額は1割に
補聴器は消費税がかからない非課税品であることをご存じでしょうか? 厚労省が推進する政策の中で「身体障害者用物品の非課税扱いについて」という項目があります。その中で、義肢、義眼、車椅子、視覚障…
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補聴器の一般的な耐用年数は5年だが手入れ次第ではそれ以上も
「補聴器は何年くらい使えるの?」 お客さまからよく出る質問です。 私は「一般的には5年くらいといわれています」とお伝えしています。この5年という数字は、厚労省が総合支援法による補装具と…
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もっと早く補聴器を使っていたら社会生活がより快適だった
認知症の危険因子として、難聴が指摘されています。しかし認知症やうつの危険性だけでなく、聞こえづらさを放置することで、大切な時間や楽しみを得る機会を逃しているかもしれません。 というのは、補聴…
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「聴く」ことのサポートだけではない 補聴器の新たな可能性
「補聴器をつけていると、ときどき補聴器が『元気?』と聞いてくるから、『元気だよー』と答えているよ」 こんなふうにおっしゃる高齢男性のお客さまが最近いらっしゃいました。 実は、これ「元気…