著者のコラム一覧
田中智子「うぐいすヘルスケア株式会社」代表取締役

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

つけ続けたから補聴器を体の一部のように使いこなせるようになった

公開日: 更新日:

 補聴器を購入されるみなさんは、基本的には生活の中で不便を感じ、困った末に購入を検討されます。しかし、自分さえ我慢すればなんとかやり過ごせると思っている方もいます。

 そういう方が「でも、やっぱり補聴器を」となるのは、ご家族やご友人との交流によるところが大きい。私の印象に残っている、80歳代の2人の男性のお客さまのお話です。

 おひとりは娘ご夫婦と2世帯住宅に住む方。調整のときは仕事を持つ娘さんが忙しい中でも必ず同席し、3週間のお試し期間を経て購入されました。

 もうひと方は別居する娘さんがいらっしゃる方ですが、ひとりでご来店され、そのままレンタルを開始するも3日後に、娘さんからの連絡で中止、返却となりました。娘さんがおっしゃる中止の理由は「合わないみたいだから」とのことでした。

 このおふたりとも聴力は同程度で、大きな声を出せば聞こえますが、聞こえたふりをして後から聞いてなかったなんてことも少なくなかったようです。

 途中で中止になった方のご家族は、同席いただいていれば補聴器はすぐ聞こえるようになるものではなく、時間をかけて調整していくものということを理解いただけたと思うのですが、カタログや文書などを渡してもうまく伝わらず、すぐ中止となり、聞こえづらい元の生活に逆戻りになってしまいました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…