著者のコラム一覧
田中智子「うぐいすヘルスケア株式会社」代表取締役

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

ほんの小さな音も脳を刺激して生活を豊かにしてくれる

公開日: 更新日:

 世の中には音があふれています。小鳥のさえずりや蜂の羽音、人間同士の会話、さらには自動車のエンジン音に建設現場の槌音(つちおと)と、音は日常生活を豊かにしてくれます。

 もちろん、そんな音が聞こえなくても生活に支障はない、と考える方もいらっしゃるでしょう。でもそんな音を聞くことで脳は刺激を受けます。虫の声や木々のざわめきといったかすかな自然の音は心の安らぎにつながるかもしれません。

 先日、2世帯住宅に娘家族と同居されている88歳の男性が、ご夫婦でお店にご相談に来られ、補聴器を購入されました。

 聞こえが良かった時は、よくラジオで野球や競馬中継を聞いていたのですが、ここ数年はそれもしなくなり、家のインターホンも聞こえないので家に荷物の配達員が来ても気が付けない。家の中だけでなく外出時の動きも次第に緩慢になり、反応も鈍くなり始めたといいます。ご家族も、男性に話しかける際には大声を出さなければならず、会話はおいてきぼりにされがち、とのこと。

 それが補聴器を購入後は、調整していくうちに音に慣れ、聞こえが改善されると、次第に日常生活の中で久しく忘れていた小さな音を聞く新鮮な体験をするようになったといいます。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された