求める補聴器のニーズは利用者それぞれ 最新式が合うとは限らない
先日、90代の男性のご自宅に訪問しました。息子さんが一緒に住まれています。
息子さんの話によると、4年ほど前に他のメーカーで補聴器を購入したが、いまいち聞きづらく「ないよりはマシ」といった程度だったとか。
そもそも日中はベッドの上で寝て過ごし、外出することはありません。そのため、聞こえづらくても、それほど不便を感じず過ごされているといいます。ただ、日常生活で「今日ご飯どうする?」や「テレビおもしろいね」などという何げない親子の会話が全くなくなってしまい、これでいいのか、と息子さんは悩まれていました。たまのショートステイでも職員さんとの会話もなく、ただそこにいるだけになってしまっているようでした。
息子さんに補聴器に対する要望などを伺ってみると、おっしゃったのが、充電器の操作は本人はできない、そして耳に入れる時に少し痛がるため、耳栓の調整が必要とのことでした。
聴力測定や補聴器の調整は4年前にして以来やっていないということで、まずは聴力測定を実施。あいにくお持ちの補聴器は当社で調整できないメーカーだったため、聴力測定の結果を基にチューニングした当社の貸し出し用の補聴器を耳につけると、前よりよく聞こえるようになりました。耳栓も調整しました。