補聴器で「聴く」力を取り戻し、人生をもっと謳歌しよう
「『補聴器、どうしよう?』と迷っている気持ちもわかるけど、こんな便利な道具、活用しない手はないと思う。ひとつどうです。気軽に試してみたら。私の噺だって、もっともっと楽しまなきゃもったいないですよ!」
これは昨年72歳で亡くなられた落語家の6代目三遊亭円楽さんが、ある補聴器メーカーのキャラクターに就任されたときに、聞こえの悩みを抱えている同年代に向けて送った言葉です。
このコラムでも以前、テレビのトーク番組で補聴器の装着について語った梅沢富美男さんのエピソードを紹介しましたが、芸能人が補聴器の装着を公表したり、同年代の視聴者に勧めたりしている姿をテレビや雑誌などで最近見かけるようになりました。
補聴器を装着した方々の話を聞くと、補聴器がただ音を聞くためだけのマシンではなく、生活を豊かにする生活道具であることが伝わってきます。
「きく」という言葉にはご存じの通り「聞く」と「聴く」があります。ただ音を漫然と耳で受け止める場合は「聞く」ですが、自分から楽しむためにより積極的に耳を傾ける場合は「聴く」という言葉になるわけです。