皮膚のお悩み 専門医がスッキリ解決
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接触皮膚炎<2>ニッケルアレルギーはコーヒー好きに多い
接触皮膚炎のひとつ、アレルギー性接触皮膚炎は、肌に触れた物質に免疫反応を起こし、皮膚の赤みやかゆみが生じる疾患です。原因となる物質は、うるし(植物)、抗菌薬、ラテックス(ゴム)、日焼け止めクリーム、…
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「接触皮膚炎」愛用している身近なものが発症に関係していることも
接触皮膚炎は文字通り、なんらかの物質が皮膚に接触することで生じる炎症です。湿疹、赤み、かぶれ、水膨れ、かゆみなどの症状を伴います。 接触皮膚炎はさらに、皮膚のバリアー機能の破壊が原因の「刺激…
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アレルギー性皮膚疾患(薬疹)使い始めの薬で起こりやすい
全ての薬にはアレルギーを起こす可能性があります。説明書の副作用の欄に薬疹が書いていない薬は、ほぼありません。 初期症状としては、かゆみを伴う赤い発疹など。そのうち全身の皮膚が真っ赤になり、痛みが出て…
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花粉食物アレルギー症候群 花粉症患者の10~40%が該当
花粉症がきっかけで、特定の食物に対してアレルギーになるということがあります。これを花粉食物アレルギー症候群といいます。例えば、ハンノキや白樺の花粉症になると、バラ科の食物の実にアレルギー反応を起こす…
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「水疱性類天疱瘡」は湿疹や蕁麻疹と誤診されると重症化の恐れ
水疱性類天疱瘡は、皮膚や粘膜に水ぶくれ、びらん、赤い皮疹ができる病気です。 糖尿病の治療薬など特定の薬が原因となるもの、がんに伴うものなどいろいろな種類がありますが、大半は自分で自分の免疫を…
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「蜂窩織炎」は症状が落ち着くまで安静第一 歩くのも極力控える
細菌感染症のひとつである蜂窩織炎は、夏に発症しやすくなります。 主に足やすねといった下肢の部分が赤く膨れて熱を持ち、痛みを伴います。発熱、悪寒、倦怠感、関節痛などの症状が出ることもあります。…
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掌蹠膿疱症 手のひらや足の裏に水疱ができ関節の痛みも
小さな水疱や、分泌物が袋状になった膿疱が手のひらや足の裏にできる「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」という皮膚の病気があります。水疱や膿疱は人にうつすものではありませんが、見えやすいところに症…
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繰り返す蕁麻疹の多くは原因不明 抗ヒスタミン薬で痒みを抑える
慢性蕁麻疹は、はっきりと原因を特定できない皮膚疾患の一つです。 さまざまな形の発疹が出ますが、ミミズばれや地図のような痒みのある皮疹が典型的です。夜間にこの症状が出ることが多く、日中は症状が…
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コロナ禍で若い人にも増加 帯状疱疹を後遺症なく治すには
今回は、日本人に比較的多い帯状疱疹についてお話ししましょう。 帯状疱疹とは、水ぼうそうウイルスが引き起こす感染症の疾患です。子供の時に発症した水ぼうそうは治った後も水ぼうそうウイルスとして体…
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アトピー性皮膚炎<下>注射、飲み薬、塗り薬でかゆみを抑え、つるつる肌に持っていく
アトピー性皮膚炎は遺伝的、あるいは環境的なストレスが原因で起こる皮膚の炎症です。多くの因子が関与する、意外に複雑な疾患ですが、近年は治療の選択肢が増えてきました。 特に子どもや10~30代の…
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アトピー性皮膚炎<上>塗り薬は「やめ時」が肝心
アトピー性皮膚炎は皮膚の細胞が炎症を起こし、かゆみを引き起こす疾患です。汗をかきやすいところに出やすく、悪化すると首や顔など目立つところにも表れてきます。軽度から重度まで症状や程度もさまざまですが、…
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化膿性汗腺炎 繰り返すおできの原因は毛穴の詰まりによる炎症
皮膚の病気は多岐にわたっており、私が勤務する日本大学医学部付属板橋病院には、日々、実にさまざまな患者さんが訪れます。そんな中から、病気の認知度は低いものの、患者さんの数が相当いると予想される「化膿性…