著者のコラム一覧
葉山惟大日本大学医学部付属板橋病院皮膚科病棟医長/皮膚科専門医

掌蹠膿疱症 手のひらや足の裏に水疱ができ関節の痛みも

公開日: 更新日:

 小さな水疱や、分泌物が袋状になった膿疱が手のひらや足の裏にできる「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」という皮膚の病気があります。水疱や膿疱は人にうつすものではありませんが、見えやすいところに症状が出ることもあり、悩まれる患者さんも多いです。

 症状としては、チクチク、ジワジワといった痛み。痛みの程度は軽いものから、相当な痛みを伴うものまでさまざまです。中には、痛くて歩けないという方もいます。

 痛みは皮膚だけでなく、爪の周りや、ひどくなると胸骨や肋骨、さらに関節にまで出ることもあります。その因果関係はまだ明らかになっていないのですが、手のひらや足の裏に水疱ができる人で胸が痛いという症状を訴えることがあれば、皮膚科専門医に診てもらった方がいいかもしれません。

 掌蹠膿疱症の患者さんの男女比は1対2で、女性、特に30~50代に多く、約8割が喫煙者という特徴があります。ニコチンが皮膚の細胞や汗管を刺激し、炎症を起こすと考えられており、本人が吸っていなくても家族や身近な人に喫煙者がいる場合も発症リスクが高くなります。たばこだけが原因とは言い切れませんが、悪化要因なのは確実です。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  2. 2

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  3. 3

    テレ朝ナスD“経費横領&パワハラ処分”に「見せしめ」の声も…家族団らん投稿の美人料理家妻に同情集まる

  4. 4

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 5

    東原亜希の“黒帯バスローブ密会”乗り越えた「許す力」は佐々木希以上? 経済的自立も目指す強心臓とたくましさ

  1. 6

    料理研究家の森崎友紀 “本業”専念も恋愛は「年も年なので」

  2. 7

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  3. 8

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

  4. 9

    巨人の“アキレス腱”は絶対的セットアッパーが使えないこと…新助っ人キャベッジで外国人枠「満員」

  5. 10

    佐々木希が「芸能人格付けチェック」で"地雷キャラ"といじられ…夫・渡部建を捨てないもう1つの理由