五十肩を徹底解剖する
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石灰が腱板内にたまる「石灰沈着性腱板炎」レントゲンで容易に診断
中高年の肩の痛みとしてくくられていた「五十肩」。実はきちんと調べてみると「凍結肩」「腱板断裂」という独立した疾患である可能性があることについて、これまで話してきました。 今回は「凍結肩」「腱…
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高齢者こそ検討してほしい新治療「リバース型人工肩関節置換術」
修復不能な腱板断裂で肩が痛く上がらない患者さんに対する新しい治療法「リバース型人工肩関節置換術」。今回はよく出る質問をまとめてみます。 【何歳でも受けられる?】 手術を乗り切る体力があ…
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手術で腱板修復不可の場合はリバース型人工肩関節全置換術
腱板断裂の手術成績は非常に優秀です。ただし、大きな断裂では手術でつないでもまた裂けてしまう恐れがあります。 また、病院に来たときには、従来の手術では腱板の修復がすでに不可能になっている場合も…
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50歳以上の4分の1が「腱板断裂」 そのうち3分の2は痛みなし
「腱板断裂」は肩の痛みを生じる代表的な疾患のひとつです。しかし、必ずしも自覚症状を伴うとは限らず、痛みのない腱板断裂もあります。この「無症候性腱板断裂」の存在は、国内外のMRIや超音波などを用いた数々…
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腱板断裂の手術後 腕はいつから「普通に」使えるようになる?
勇気を奮って「腱板断裂」の手術を受けた後、すぐに腕が使えるようになるものでしょうか。 手術の目的は、切れた腱を糸を用いて骨につなぐこと。糸はあくまで仮固定で、腱と骨が直接癒合するまでには時間…
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断裂が大きくなると再発率40%…手術するならタイミングが大事
「腱板断裂」はまず保存療法を行い、もし治りが不十分で患者さんがさらなる治療を決心されたとき、手術治療を行う。これが教科書的なタイミングです。 痛みがひどい時期は誰もが治療に専念します。しかし、…
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腱板断裂は保存治療で治ってもその後は定期的な検査で確認を
「腱板断裂」は、「断裂」との深刻な響きの割には、意外と積極的な治療をしなくても十分治ることがあります。中には「五十肩」と勝手に見なして放置していても、運が良ければ都合よく治ってしまいます。医療者側から…
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腱板断裂は無症状もあれば痛みが出たり消えたりすることも
肩の痛みが長く続くと、さすがに自分が「五十肩」なのか「腱板断裂」なのか、多くの皆さんが心配されるようになります。では、どのような場合、腱板断裂の可能性が高いのでしょうか。 ①腱板断裂例の男女比…
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腱板断裂で手術を考えている人は押さえておきたい4つのポイント
当初は「50歳だから五十肩」と高をくくっていた肩の痛み。しかしそのうち上着の脱ぎ着や、トイレでお尻を拭くだけでも肩に響き、痛みで眠れなくなってしまう……。整形外科での診断は「五十肩」ではなく「腱板断…
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腱板断裂の手術は全身麻酔で半日仕事 入院は数日から1週間
50歳のある男性は、仕事で荷物を運んだところ右肩に痛みを覚えました。最初は「五十肩」と軽くみていましたが、改善の傾向がなく精密検査で「腱板断裂」だとわかり、最終的に手術した方がいいと言われました。 …
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腱板は「切れた」「切れてない」に加え切れた量と質も重要
肩の痛みは「腱板断裂」によるものだった──。こう判明した時、最初から「手術しかない」と諦める必要がないことを前回の本欄で紹介しました。 一方で、肩の「痛み、動き、力」の程度と、肩に対する要求…
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腱板断裂ですぐ手術が必要なケースはまれ 半数超が保存療法
「五十肩」と思っていた肩の痛み。実は、肩の腱板が切れた腱板断裂とわかった瞬間、手術を覚悟して青ざめてしまう方が時折見られます。しかし私の経験上、すぐ手術をしなければならないのはごくまれです。おおよそ半…
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「腱板断裂」の治療でまず行うのは注射による痛みの鎮静
単なる「五十肩」ではなく、実は肩の腱が切れてしまった腱板断裂による肩の痛み。今回は腱板断裂の治療についてお話しします。 前々回の本欄で、みなさんが想像しやすい「腱断裂」として、足首のアキレス…
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腱板断裂が疑わしい時はMRIを 診断がついたら断裂の程度を調べる
私が診療を行っている肩専門外来では、今までなんとなく「五十肩だから仕方ない」と諦めていた肩の痛みが、実は腱板断裂だと分かり、驚かれる患者さんによく遭遇します。 前回の本欄で触れたように、腱板…
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肩の腱は切れてもレントゲンだけでは正しい診断がつきにくい
今回も、中年以降に起こる肩痛のひとつ、「腱板断裂」のお話をします。 肩の腱が切れることで、痛みや動かしづらさが出たのが腱板断裂です。「腱」といえば、みなさんが馴染みやすいのは、ふくらはぎから…
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「腱板断裂」は腕の上げ下げはできるが途中で痛みを覚える
動かしづらさを伴う肩の痛みで、それが中年以降に起こった場合、病院では往々にして「五十肩」という一言でまとめられがち。しかし、五十肩は正しい病名ではなく、原因によっていくつかの病名に分けられることは、…
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よくある「凍結肩」の質問 日常的に運動していても発症する
中高年の肩の痛みの中で頻度の高い「凍結肩」。患者さんからよく出る質問の3回目です。 ■予防法はありますか? これは、よくわかっていません。ジム通いやヨガを習慣にしていて、背中で握手でき…
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「凍結肩」でよくある質問 夜に痛みが強くなる一因は重力の影響
中高年の肩の痛みの中で頻度の高い「凍結肩」。今回は患者さんからよく出る質問の2回目です。 【炎症とは何ですか?】 炎症とは、体に雑菌が入ったり、ひどい捻挫をしたなど、体に何かダメージが…
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中高年の多くが悩む「凍結肩」…患者からよくある3つの質問
中高年の肩の痛みの中で頻度の高い「凍結肩」。患者さんから次のような質問をよく受けます。 ①凍結肩は自然と治りますか? 凍結肩の具体的な困りごとは、主に「痛み」と「肩が固まって動かない」…
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凍結肩のリハビリと内視鏡手術の中間の治療「非観血的関節受動術」とは
今回は中高年の肩痛で頻度の高い「凍結肩」に対する治療法、非観血的関節授動術についてお話しします。 凍結肩の硬さを取る治療としてリハビリや内視鏡手術を紹介してきましたが、今回の治療法は、その中…