よくある「凍結肩」の質問 日常的に運動していても発症する
中高年の肩の痛みの中で頻度の高い「凍結肩」。患者さんからよく出る質問の3回目です。
■予防法はありますか?
これは、よくわかっていません。ジム通いやヨガを習慣にしていて、背中で握手できるくらい体が柔らかくても、凍結肩を生じた例を散見します。発症するきっかけも、原因がないか、肩をちょっとぶつけたなど、ささいなことが多いようです。
ただし、糖尿病患者さんは一般の方より発症する頻度が高く、凍結肩手術後の治り具合が劣るとされています。「糖尿病は万病のもと」とよく言われますが、肩にも決してよくないのですね。
■ステロイドは怖くないですか?
凍結肩では炎症を速やかに鎮めるため、ステロイド薬の関節内注射や内服を第一に提案します。しかしステロイドと聞くと、副作用がある、一度使うとやめられない、スポーツ選手のドーピングなどを連想され、過度に心配する方がいます。