安井謙二
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安井謙二整形外科医

東京女子医大整形外科で年間3000人超の肩関節疾患の診療と、約1500件の肩関節手術を経験する。現在は山手クリニック(東京・下北沢)など、東京、埼玉、神奈川の複数の医療機関で肩診療を行う。

よくある「凍結肩」の質問 日常的に運動していても発症する

公開日: 更新日:

 中高年の肩の痛みの中で頻度の高い「凍結肩」。患者さんからよく出る質問の3回目です。

■予防法はありますか?

 これは、よくわかっていません。ジム通いやヨガを習慣にしていて、背中で握手できるくらい体が柔らかくても、凍結肩を生じた例を散見します。発症するきっかけも、原因がないか、肩をちょっとぶつけたなど、ささいなことが多いようです。

 ただし、糖尿病患者さんは一般の方より発症する頻度が高く、凍結肩手術後の治り具合が劣るとされています。「糖尿病は万病のもと」とよく言われますが、肩にも決してよくないのですね。

■ステロイドは怖くないですか?

 凍結肩では炎症を速やかに鎮めるため、ステロイド薬の関節内注射や内服を第一に提案します。しかしステロイドと聞くと、副作用がある、一度使うとやめられない、スポーツ選手のドーピングなどを連想され、過度に心配する方がいます。

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