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安井謙二整形外科医

東京女子医大整形外科で年間3000人超の肩関節疾患の診療と、約1500件の肩関節手術を経験する。現在は山手クリニック(東京・下北沢)など、東京、埼玉、神奈川の複数の医療機関で肩診療を行う。

腱板断裂が疑わしい時はMRIを 診断がついたら断裂の程度を調べる

公開日: 更新日:

 私が診療を行っている肩専門外来では、今までなんとなく「五十肩だから仕方ない」と諦めていた肩の痛みが、実は腱板断裂だと分かり、驚かれる患者さんによく遭遇します。

 前回の本欄で触れたように、腱板断裂はレントゲンだけでは分からず、疑わしい場合には、追加検査として画像診断のMRIを行います。

 MRIでは、大きいトンネルのような機械の中に寝転がって入ります。痛い検査ではないものの、検査が終わるまで30分ほど同じ姿勢でじっと我慢する必要があります。検査中は「ガガガガ……」と音がするため、前もって耳当てをつけていても耳障りかもしれません。またトンネルに長く入ることになるため、閉所恐怖症の患者さんは注意が必要です。

 MRIはX線を用いず、磁気で体の中を調べます。放射線被曝の心配はありませんので安心してください。

 一方、磁気を用いた検査のため、心臓ペースメーカーなどを装着している人ではそれらの医療機器に影響が出る恐れがあり、前もって検査可能かどうか確認する必要があります。

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