「未確認動物UMAを科学する」ダニエル・ロクストンほか著、松浦俊輔訳

公開日: 更新日:

 ヒマラヤのイエティなど、いると言われても存在が証明されていない動物を愛好し、探し、研究する「未確認動物学」を検証した科学読み物。

 2008年、米国ジョージア州北部の森でビッグフットの死体を発見したという2人の人物の記事がメディアを騒がす。ビッグフットの存在を信じる団体や人物は、こぞって2人の示した証拠を支持するが、やがて全くの捏造だったことが明らかになる。

 著者は「未確認動物学は、一人称の証言をうのみにすることに基づいている」と指摘。ネッシーなど、さまざまな未確認動物の実在を擁護する側と否定側の双方の証言や文献を徹底的に検証。そうした未確認動物の存在を信じたくなる人間の心理まで論じる真偽論争に決着をつける。(化学同人 3800円+税)


【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動