「地球外生命」小林憲正著

公開日: 更新日:

 われわれ地球の生命がどのようにして誕生したのか。正確に答えることは今では不可能だと考えられている。生命が誕生した頃にあった物質や生まれたばかりの生命の痕跡が、地球上には残っていないからだ。

 しかし、もし宇宙で生命の誕生が数多く起きていたとするなら、中には今まさに生命が誕生しようとしている惑星もあるかもしれない。生命の誕生や進化のさまざまな段階にある天体を調べることで、地球生命の誕生を含む、さまざまな生命の起源についての議論が可能になる。

 本書は、木星の衛星エウロパなどの太陽系ウオーターワールド、さらには太陽系外への惑星探査の現状を伝えながら、地球外生命を真面目に考える学問分野「アストロバイオロジー」の視線で生命の起源と地球外生命の可能性に迫る。

(中央公論新社 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞