「地球外生命」小林憲正著

公開日: 更新日:

 われわれ地球の生命がどのようにして誕生したのか。正確に答えることは今では不可能だと考えられている。生命が誕生した頃にあった物質や生まれたばかりの生命の痕跡が、地球上には残っていないからだ。

 しかし、もし宇宙で生命の誕生が数多く起きていたとするなら、中には今まさに生命が誕生しようとしている惑星もあるかもしれない。生命の誕生や進化のさまざまな段階にある天体を調べることで、地球生命の誕生を含む、さまざまな生命の起源についての議論が可能になる。

 本書は、木星の衛星エウロパなどの太陽系ウオーターワールド、さらには太陽系外への惑星探査の現状を伝えながら、地球外生命を真面目に考える学問分野「アストロバイオロジー」の視線で生命の起源と地球外生命の可能性に迫る。

(中央公論新社 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主