「地球外生命」小林憲正著

公開日: 更新日:

 われわれ地球の生命がどのようにして誕生したのか。正確に答えることは今では不可能だと考えられている。生命が誕生した頃にあった物質や生まれたばかりの生命の痕跡が、地球上には残っていないからだ。

 しかし、もし宇宙で生命の誕生が数多く起きていたとするなら、中には今まさに生命が誕生しようとしている惑星もあるかもしれない。生命の誕生や進化のさまざまな段階にある天体を調べることで、地球生命の誕生を含む、さまざまな生命の起源についての議論が可能になる。

 本書は、木星の衛星エウロパなどの太陽系ウオーターワールド、さらには太陽系外への惑星探査の現状を伝えながら、地球外生命を真面目に考える学問分野「アストロバイオロジー」の視線で生命の起源と地球外生命の可能性に迫る。

(中央公論新社 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?