「東京大学の先生が教える 海洋のはなし」茅根創、丹羽淑博編著

公開日: 更新日:

「東京大学の先生が教える 海洋のはなし」茅根創、丹羽淑博編著

「バイオロギング」は日本の研究者が提唱した新語で、深海など人間が行けない所に生息する動物自身にその生活を記録してもらう方法である。

 ウミガメの背中にビデオカメラを取り付け、どんなものを食べているか調査したら、海に漂うレジ袋をクラゲと間違えて食べていることが分かった。また、船舶の往来や風力発電などで騒音が増えているが、アカボウクジラはソナーの音を感知すると急浮上することがあり、十分に減圧できずに体に大きな負荷がかかってしまう。

 北極海は海氷が海面に蓋をする役目を果たしているため、地球温暖化により海氷が解けると、海水温の上昇を招く。

「海」に関する研究の最前線を紹介する。

(成山堂書店 2750円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"