「東京大学の先生が教える 海洋のはなし」茅根創、丹羽淑博編著

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「東京大学の先生が教える 海洋のはなし」茅根創、丹羽淑博編著

「バイオロギング」は日本の研究者が提唱した新語で、深海など人間が行けない所に生息する動物自身にその生活を記録してもらう方法である。

 ウミガメの背中にビデオカメラを取り付け、どんなものを食べているか調査したら、海に漂うレジ袋をクラゲと間違えて食べていることが分かった。また、船舶の往来や風力発電などで騒音が増えているが、アカボウクジラはソナーの音を感知すると急浮上することがあり、十分に減圧できずに体に大きな負荷がかかってしまう。

 北極海は海氷が海面に蓋をする役目を果たしているため、地球温暖化により海氷が解けると、海水温の上昇を招く。

「海」に関する研究の最前線を紹介する。

(成山堂書店 2750円)


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